2021/08/13

ウォーレン・バフェット氏が、バークシャー・ハザウェイの総会に向けて「株主への手紙」を2月25日に公表しました。
世界一の投資家としてウォーレン・バフェット氏を知っている人も多いと思います。
インターネット上にも公表されていて誰でも読むことができます。
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9年間の投資成績
この書簡で注目されている記述のひとつは、ヘッジファンドとインデックスファンドの9年間の成績を比較している部分です。
22頁にその表が掲載されています。
一番右がアメリカの代表的な株価指数であるS&P500のインデックスファンドです。
左にあるのが5種類のヘッジファンドになります。ファンドマネージャーが運用しているファンドです。
どちらが優位かは見比べてみれば一目瞭然です。
ヘッジファンドが多額の運用報酬を得るにもかかわらず、コストが安く市場全体の値動きと連動するS&P500のインデックスファンドより運用成績が劣っていることを指摘しています。
ウォール街の投資助言に富裕層がだまされているとして、過去10年に1000億ドル(約11兆円)余りが浪費されたと述べています。
個人投資家を勇気づける一文
書簡は英語なので全部を理解するのは難しいですが、読んでいて参考になります。そして、心に響いたのがこの一文です。
「大口の投資家も小口の投資家も、低コストのインデックスファンドでの運用姿勢を堅持すべきだ。」
“Both large and small investors should stick with low-cost index funds.(p24)”
ヘッジファンドやファンドマネージャーを批判したうえで、高いコストをウォール街に払うくらいなら、低コストのインデックスファンドのほうがずっと優れていると述べています。
そして、低コストのインデックスファンドを世の中に送りだしたバンガードの創業者ジャック・ボーグル氏の功績を称えています。
アメリカのネットニュースでも、この部分のフレーズが取り上げられています。
世界一の投資家の話を参考にしたい
ウォーレン・バフェット氏はこれまでにもインデックスファンドの優位性を語っていますが、今年の「株主への手紙」で改めてその点を指摘したことになります。
よほどの才能がないかぎり、個人投資家はインデックスファンドに投資をすればいいことを教えてくれています。
日本ではあまり強調されない真実です。
世界一の投資家の話をぜひ参考にしていきたいですね。
以上、ウォーレン・バフェット氏が「株主への手紙」に綴った個人投資家へのアドバイス…という話題でした。
参考リンク:
インデックスファンドの優位性とともに、投資のポイントについてもウォーレン・バフェット氏は説明してくれています。以前の投稿も参考になると思います。
水瀬ケンイチさんがいち早く記事にされています。多方面の記述を紹介されていて参考になりますので、こちらもご覧ください。
バンガードの創業者ジャック・ボーグル氏の本といえば『マネーと常識』です。絶版になっていますが、参考になる一冊です。