2021/08/13

横山光昭さんの『はじめての人のための3000円投資生活』がベストセラーになっています。
多くの人がこの本をきっかけに積立投資をはじめようというところだと思います。
そこで、「『3,000円投資生活』の実践」と題して、本を読んでこれから積立投資をはじめる方に役に立ちそうな話を書くことにしました。本の内容を補足する「読みもの」として楽しんでもらえればと思います。
第2回のテーマは、「なぜ生活防衛資金が必要なのか」です。
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「いざというときのため」のお金
自分が積立投資をはじめるときによくわからなかった点のひとつが生活防衛資金です。
横山さんの本には「いざというときのため」の貯金を用意したほうがいいとあります(104頁)。
具体的には「最低でも、使うための貯金(月収1.5ヶ月分)と、おろさない貯金(月収6ヶ月分)を持ってください」(105頁)と書かれています。ここでいうおろさない貯金が「生活防衛資金」にあたります。
貯金の準備がまだない方もいるかもしれません。まず、本のとおりに貯金を用意できるよう、家計を整えるのがいいと思います。
なぜ生活防衛資金が必要なの?
なぜ生活防衛資金が必要なのでしょうか。
生活防衛資金とは、自分の理解では「万が一のときに自分や家族の生活を守るお金」のことです。
万が一のときでお金が必要になったときに、相場がいいとは限りません。生活防衛資金がない場合には、投資信託を売却して、損を確定させてお金を用意しなければなりません。
もし生活防衛資金を用意していれば、「急に投資信託を売ることを考えなくていい」わけです。
生活防衛資金を用意しておくことが、心理面でプラスの効果をもたらします。
この点は積立投資をはじめてみると、その必要性が実感できると思います。積立投資を続けるうえでは生活防衛資金が大切な役割をはたします。
生活防衛資金はいくら必要?
本には、「本当は、おろさない貯金は6ヶ月分以上あるのが理想」(106頁)とあります。
ここに「本当は」とありますので、生活費の6ヶ月分以上あったほうがというのが横山さんの本当の考えかもしれません。
では、理想の生活防衛資金としては、いくらあればいいのでしょうか。
生活防衛資金の金額は、じつは「人それぞれ」というのが答えのような気がしています。仕事や家族構成などで人それぞれ用意したほうがいい金額が違っています。
積立投資を実際にやってみた自分の感覚では、どのような立場の人でも最低でも1年分の生活費を生活防衛資金として用意したほうが、落ち着いて投資を続けることができると思います。理想は2年分の生活費です。
やってみてわかったのですが、自分の場合、生活防衛資金が1年分ではどうも居心地が悪い気がしました。
性格的に臆病ですし、損をすることに強い抵抗もあります。もう少し生活防衛資金を用意しないと、「急に投資信託を売ることを考えなくていい」という気分になれませんでした。
そこで、現在は2年分の生活費を生活防衛資金として用意しています。
ある程度の生活防衛資金を用意できると、「たいていの出来事では投資信託を売らなくてもいい」と思えるようになりました。
落ち着いて積立投資ができるようにするため
生活防衛資金を用意するのは、結局、どんな相場でも落ち着いて積立投資ができるようにするためです。
積立投資をはじめた頃にはよくわからなかったのですが、積立投資をはじめてみて、生活防衛資金がとても重要なことがわかりました。
3,000円投資生活をするなら、生活防衛資金は必ず用意したほうがいいと思います。
自分の場合、当初は生活防衛資金の用意がありませんでしたが、積立投資をしながら別に普通預金で積立をするというダブル積立で、2年分の生活防衛資金を作りました。
こうした経緯については以前の投稿も参考にしてください。
参考リンク:
生活防衛資金って何?という人はこちらを参考にしてください。
生活防衛資金がないと、積立投資をはじめてはいけないのでしょうか。自分の経験をまとめています。