2021/08/13
個人型確定拠出年金に関する2つのいい記事がありました。
ダイアモンドオンラインの山崎元さんのコラムと、日経新聞の田村正之さんの記事です。
どちらもポイントをおさえていて、参考になるいい記事だと思います。ぜひリンク先で確認してください。
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個人型確定拠出年金は「絶対儲かる」?
山崎元さんは、今回の記事で個人型確定拠出年金は「絶対儲かる」と書いています。
確定拠出年金は、課税対象となる程度以上の所得のある方なら、掛け金が所得控除の対象になるので、「所得の見込みがあり、税金などの制度が変わらないなら」という条件付きでだが、節税分だけ「絶対儲かる」と言える、ありがたい制度だ。
所得がある人は所得控除の対象になります。節税メリットだけで考えれば、個人型確定拠出年金は「絶対儲かる」仕組みということができます。
もちろん、運用成績も含めて考えると「絶対儲かる」と断言することは難しくなりますが、それでも個人型確定拠出年金のメリットは絶大だと思います。
加入者はわずか0.6%
ただ、現状ではあまり利用されていません。日経新聞によれば、加入者は利用できる人のうち、わずか0.6%だといいます。
しかし利用は低調。現在の対象である企業年金のない会社員は会社員の約6割を占め、自営業者を合わせると4100万人前後が使える。しかし加入者は26万人とわずか0.6%にすぎない。
個人型確定拠出年金の利用が進んでいないのが現状です。
どちらの記事も、普及が進んでいない原因として、個人型確定拠出年金が知られていないことや、金融機関が積極的に売りたがらないことを指摘しています。
厚生労働省が愛称を検討中
「個人型確定拠出年金」という名前にも原因があると思います。
「個人型確定拠出年金」や「401K」という名前では、いかにも難しそうで、名前からしてメリットがあるように思えない人が多いと思います。
日経新聞の記事によれば、「厚生労働省は『個人型DCという名称の堅さも広がらない原因』として近く愛称づくりに乗り出す」ということです。
どんな愛称がいい?
個人型確定拠出年金の愛称としては、「自分年金」という言葉が少しずつ使われるようになっています。個人型確定拠出年金の特徴をあらわしていると思います。
節税メリットなどがわかるキャッチコピーもあるといいですね。
考えているうちに、なぜ「個人型確定拠出年金」という難しい名前にしなければいけないのか、不思議に思えてきました。
来年1月から、個人型確定拠出年金は基本的に現役世代が誰でも利用できるようになります。難しい名前にしても、誰もメリットがありません。
多くの人が個人型確定拠出年金の良さに気づけるような、わかりやすい名前に変えて、多くの人がメリットに気づけるようになるといいですね。