2021/08/13
手数料の違いを意識することが重要なことは、多くの本などで指摘されているところです。
では、信託報酬が違いで成績がどれくらい変わってくるのでしょうか。
3月24日の日経新聞で、田村正之さんの署名記事がわかりやすく解説してくれています。ご紹介したいと思います。
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長期運用だと差は約2倍にも
手数料が安いほうがいい、というのは抽象的には理解できていると思います。
ですが、実際に投資した場合に手数料の差が投資信託の成績にどれくらい影響するのかは、イメージできてない人も多いと思います。
1990年に先進国株式クラスに100万円投資した場合、2017年末までにどうなっているのでしょうか。信託報酬の差がどれぐらい成績に影響するのか、グラフで示してくれています。
ご覧のとおり、差は歴然です。
0.2%の信託報酬なら8倍以上に資産が増えていますが、2.2%の信託報酬ならその約半分の成績になります。
長期投資なら2017年末の段階では、どの場合もプラスの資産になったわけですが、コストが大きく影響することがわかります。
また、実質コストが非常に高い商品も存在しています。これを知ると確実に低コストの商品を選びたいですね。
「つみたてNISA」対象商品から選ぶ
投資信託を5000本以上あると言われています。
個人ですべてを把握することはほぼ不可能です。ならば、「つみたてNISA」対象商品のなかから選べばわかりやすいと思います。
というか「つみたてNISA」の対象になっていない商品を選ぶ意味は、ほとんどないような気がします。
最近は三菱UFJ国際投信の「eMAXIS Slim」シリーズが頑張っていますね。
「Slim」とついているほうであれば、今後も最低水準のコストで追随してくれることになっていますので、よくわからない人は「eMAXIS Slim」シリーズから選べばいいのだと思います。
先進国株式クラスが驚異の税込0.11826%です。私が投資をはじめた2012年の頃には考えられない水準です。
いい時代になりました。
明日から4月です。新たな気持ちで、低コストのインデックスファンドを資産形成の味方につけられる人が増えるといいですね。
以上、手数料の違いは投資信託の成績にどれくらい影響する?…という話題でした。
参考リンク:
「つみたてNISA」を利用するなら証券会社選びも重要です。証券会社選びのポイントをまとめています。
インデックスファンドの魅力は「世界の箱庭」を持てることです。多くの人に知ってほしいメリットです。
「つみたてNISA」の普及には、「インデックスファンド」を多くの人に理解してもらうことが必要ですね。