2021/08/13
投資というとリターンの話に目がいきがちになりますが、リターンを求めてリスクを高めるよりも大事なことがあります。
それはコストに目を向けるということです。
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投資信託選びはコストを意識する
投資信託を選ぶ際に重要な条件はコストです。コストは確実に資産を減らしていきます。
最近、アクティブファンドを擁護するフレーズとして、「信託報酬の値だけを見てコストが高いと切り捨てるのはナンセンス」という主張をみかけます。
たしかに、重要なのはコストだけではありませんが、投資信託のコストを気にしないうちはリターンを高めることはできないと私は思います。
信託報酬の違いだけでも、長期の積立投資では100万円以上の手数料の違いになります。
積立投資をするなら、できるかぎり投資にかかるコストを下げることを意識することが大事です。
低コストの投資信託を選択してコストを下げるには、ネット証券を使うことが重要な条件です。
税金も大きなコスト
そして、忘れがちになるのが税金というコストです。
特定口座を利用すれば、利益に対しては20.315%の所得税が課されます。リスクをとって100万円の利益をだしたとしても、約20万円の税金がとられてしまいます。
非課税口座をいかに広く使うかが重要だと思います。代表的な非課税口座はこの2つです。
1つは、来年からはじまる「つみたてNISA」を使うことです。年40万円、20年間積立ができて、その利益については非課税になります。
これから積立投資をはじめる人は、現行NISAを使うのではなく、来年の「つみたてNISA」を待ったほうがいいと思います。
もう1つは、iDeCo(個人型確定拠出年金)です。iDeCoは、掛け金の全額が課税対象となる所得から引かれるため、その分所得税や住民税が安くなります。そして運用益にも税がかからず、受取時にも退職所得控除か公的年金等控除の対象になります。
「つみたてNISA」とiDeCoを使わない手はないと思います。
ジャック・ボーグルの名言を記憶したい
投資の世界では、バンガードの創業者ジャック・ボーグルの名言をきちんと記憶したいところです。
投資では、支払わない分だけ得る。
In investing, you get what you don’t pay for.
通常、”支払った分だけ得る(You get what you pay for.)”です。通常のサービスでは、お金を払った分だけ「値段相応」のリターンやサービスを受けることができます。
ですが、投資の世界ではコストを支払わない分だけリターンを得ることができます。金融機関があまり教えてくれない、投資の大事なポイントです。
そのためには、積立投資をするならネット証券、つみたてNISA、iDeCoの3つを使うことが必須の条件だと思います。
コストを下げることが中長期での安定的なリターンにつながるということは、よく理解しておきたいところですね。
以上、コストを下げることが投資のリターンを高める…という話題でした。
参考リンク:
信託報酬が年0.5%と年2%の違いで、35年間で約1000万円もの成績の差になるといいます。あまり知られていない事実です。
iDeCoの金融機関と投資信託の違いだけでも、30年間で250万円の違いになります。これを知ってコストは大事ではない、という人はいないと思います。
コメント
こんばんは。
本当にいつも私の為に書いてくれているのかなと思う内容のブログで大変、参考にさせて頂いています笑
私も現在、特定口座で積み立てをしていますが、来年からは、つみたてNISAを利用しようと決めています。
なるたくさんを始め色々な方のブログも読んだり、本を何冊か読みました。
やはり、自分はバランス型投信がシンプルで扱いやすいという所に落ち着いています。
自分の考えに自信がないという部分が大きいのですけどね笑
by しょうた 2017年6月24日 10:54 PM
しょうたさん
コメントありがとうございます。いつもどなたかの参考になればと思って書いていますが、こんなブログでも参考になっているのなら嬉しいです。コメントをもらえると俄然やる気になります。笑
来年のつみたてNISAは、利用したほうがいいと思います。特定口座からはじめたのはいい選択だと思います。iDeCoや現行NISAはクセがあるので、変に気負ってしまうところがあると思うのです。
慣れてきたところで、つみたてNISAに展開していくのは理想的だと思います。
バランス型投信でシンプルで行くのもいい選択だと思います。低コストで分散されていればいいわけです。
いずれ下落相場がきますが、それに動じずに積立を継続できるかがこの投資法の最大のポイントです。その気持ちの準備を今のうちにしておけば、後は続けるだけです。
ぼちぼちやっていきましょう。
なるたく
by loloinvestors 2017年6月25日 11:16 PM
お返事ありがとうございます。
iDeCoの利用も考えたのですが、私自身まだ、30歳になって子育てに住宅購入したこともあり、無リスク資産をしっかりと作れていないのが現状です。
無リスク資産をしっかりと確保してから始めたいと考えています。
一つ気になっていることがあります。
来年からは、つみたてNISAを利用するとお伝えしたのですが今現在、特定口座で積み立てを行っているのを止める訳ですけどそのまま保有するのか、売却するのか悩んでいます。
焦りは無いのですが、迷っています。
by しょうた 2017年6月26日 9:24 PM
しょうたさん
子育て世代で住宅購入となると、無リスク資産は大事ですね。生活防衛資金を用意して、臨時の費用にも対応できるようにしておくといいと思います。
やはり余分な資金を投資にまわすことが大事ですね。
気になっていること、悩みとしてはよくわかります。私ならこう考えます。
まず特定口座は当然保有です。売ってしまっては、安く仕込んだ意味がなくなってしまいます。お金を使うタイミングでなければホールドがいいと思います。
時間を味方につけると、思った以上にリターンがでてきます。
つみたてNISAとiDeCoなら、iDeCoのほうがお得な仕組みですね。60歳まで資金が引き出せないのがネックでしょうか。
無リスク資産を固めたら、iDeCoを先にスタートさせて、それでも投資にお金をまわせるならつみたてNISAとすると、所得控除の分も含めてリターンが最も期待できる戦略だと思います。
無リスク資産で、地盤を少しずつ固められるといいですね。
なるたく
by loloinvestors 2017年6月26日 11:51 PM
小さな悩みに対して、親切に答えてもらえて嬉しいです。
ありがとうございます。
そうなんです。iDeCoの場合、60歳まで引き出せないという所が現在の私としては、ネックなんですよね。
まだ私には、早いかなと感じています。笑
当面は、無リスク資産を固めながら、少額で投資を行って行きたいです。
by しょうた 2017年6月27日 12:36 PM
しょうたさん
iDeCo、あせって使う必要はないと私も思います。
住宅ローンがあるならそちらを早めに返済するのもひとつの戦略ですね。
私も10年の住宅ローン控除が終わった段階で繰り上げ返済を計画しています。
ともに住宅ローン持ちの子育て世代ということで、お金はいろいろ大変ですが頑張りましょう。
なるたく
by loloinvestors 2017年6月29日 8:16 AM