2021/08/13
竹川美奈子さんのツイートで、社会保障審議会企業年金部会の審議資料が公開されていることを知りました。
社会保障審議会企業年金部会「確定拠出年金の運用に関する専門委員会」(第3回)の議事録が公開されました。今回は労使団体等からのヒアリングです → https://t.co/IDm1gsIylm
— 竹川美奈子 (@minakotakekawa) 2017年4月2日
第3回社会保障審議会企業年金部会の資料です。
どれもおもしろく興味深いのですが、そのなかでも「みらい女性倶楽部」の資料に目がとまりました。
個人型確定拠出年金(iDeCo)に対する個人の声とその実態がよくわかる資料です。少し内容を紹介したいと思います。
sponsored link
目次をタップすると見出しにとびます
投資に興味がある女性の声
資料によると、運用や投資に興味のある30-40代の主婦を中心としたアンケートだそうです。
マネー講座に参加したことがある方や、iDeCoをすでにはじめている人などの声が紹介されています。
投資初心者というよりも、「投資に対して積極的な女性陣」の声ということになります。iDeCoについて、どんな感想があるのでしょうか。
制度に対する個人の声
iDeCoに対する声として、次の内容が紹介されています。
- どの金融機関で入ればいいのかわからない
- 書類の書き方がわかりづらい
- 運営管理機関から届く分厚い冊子(でないものもあるが)を見て、後回しにしてしまう
- 商品比較の際、運営管理機関により語彙の表現方法が異なるためわからなくなり断念する
- 興味を持ってから実際に運用が始まるまで、時間かがかかりすぎる
- iDeCoに入るのに、自分の年金なのに、なぜ会社に印鑑をもらわないといけないのか謎に思う
…なるほど。「iDeCoあるある」ですね。笑
よくわかります。
セミナー&ご相談者の実態
そして、セミナー&ご相談者の実態として次のような点が指摘されています。
- 所得控除で節税できるしくみを理解していない(ex:自分の所得税率を知らない)
- 年金制度を理解していない(公的年金・企業年金・私的年金等)
- 投資信託のしくみを理解していない
- 投資するなら勉強しようとして、時間がかかり実行に移せないケースもある (投資をしたいが勇気がでない)
…なるほど、これもよくわかります。
私もiDeCoの本をかなり読んだので、今ではいろいろと理解が進みましたが、当初はわからないことだらけでした。
iDeCoをはじめるにも”いろは”の知識が必要です。
運用商品について
運用商品についても興味深い指摘があります。
- 元本確保型があることで安心する人は多い(投資未経験者)
- 運用商品を選ぶところでつまずいてしまう
- パッシブ・アクティブ・信託報酬といった言葉を聞くだけで難しく感じてしまう
- バランス型の意味がわからない(リスク配分の決め方が難しい)
- 信託報酬を比べようにも、ベースがないので低いのか高いのかの判断が難しい(資産残高が増えた時に、どう影響するのかが想像できない)
- これを機会に勉強しようとして商品説明を読み込んでも、結局理解できず面倒になり、保留になってしまう人もいる
- 運用商品を選ぶにあたって、運営管理機関等の運用商品説明資料がわかりにくい(商品一覧・商品概要・運用実績とどこを見れはばいいのか?難しく感じる)
…とにかく「つまずき」のポイントがたくさんあります。
「バランス型の意味がわからない」「信託報酬を比べようにも、ベースがないので低いのか高いのかの判断が難しい」「結局理解できず面倒になり、保留になってしまう」といった点が、投資に興味がある女性陣の声です。
これを読んで、私自身がiDeCoや投資信託にかなりオタクなレベルになっていることに気づきました。変な言い方になるかもしれませんが、「今の自分」の感覚からは気づけない「悩み」の部分です。
「バランス型の意味がわからない」って、なんか斬新ですね。参考になりました。
iDeCoをはじめるにも、さまざまなレベルで乗り越えるべき課題がたくさんあることがよくわかります。
ちなみに、この資料を作成した「みらい女性倶楽部」にはステキなホームページがあります。女性の方にみてほしいサイトになっていますので、リンクしておきたいと思います。
自分のブログの「価値」を考えるきっかけになる
個人ブログをはじめて1年近くになります。
最近、ある本をkindleで読んでいて、考えさせられたフレーズがあります。
本のなかで、ユニクロの柳井社長とアイウェア(メガネ)の「JINS」の田中社長とのやりとりが紹介されています。
「JINS」が業績に伸び悩んでいた時代の話です。柳井社長が田中社長に対して、こう質問したといいます。
「あなたは、メガネを通じて何がしたいのですか?」
「あなたは、何のためにメガネの会社をやっているのですか?」
「あなたにとって、お客様とは何ですか?」
明確な返事ができなかった田中社長は、ショックで2日間ほど寝込んだそうです。
この問いに対する答えを田中社長が真剣に探したからこそ、急成長した「JINS」の今があります。
このエピソードを知り、自分自身のブログについて、ふと考えるようになりました。
柳井社長の質問は、自分にとってこう置き換えることができます。
「あなたは、ブログを通じて何がしたいのですか?」
「あなたは、何のためにブログをやっているのですか?」
「あなたにとって、読者とは何ですか?」
…寝込んでしまいそうな難しい質問ですが、今回のiDeCoのアンケートのなかに、どうも自分が「ブログでやりたいこと」が隠されているような気がします。
本を読んで、このアンケートを眺めていたら、いつのまにかブログの方針を考える機会になりました。
せっかくブログで情報発信するなら「世の中を良くして、明るい未来をつくる」、そんな価値を提供したいと思ったりする今日この頃です。
今後、自分のブログの「やりたいこと」を少しずつ明確にできればいいなと思っています。
ということで、ややまとまりのない最後になりましたがお許しくださいませ。
以上、個人型確定拠出年金(iDeCo)に対する個人の声を知り、自分のブログの「価値」を考えたという話…という話題でした。