2021/08/13
公的年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が2016年10~12月期の運用実績を公表しました。
公的年金の2016年10〜12月の運用実績は10兆4973億円のプラスだそうです。
昨年は5兆円以上のマイナスだったことで話題になりましたが、長期投資において一喜一憂するのは意味がないことがこのニュースからよくわかります。
そこでふと、GPIFの年間運用コストはどれくらいなのかが気になったので調べてみました。
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GPIFの運用コスト
GPIFの運用はホームページで見ることができます。直近の運用コストは平成27年の業務概況書からわかります。
手数料は17頁に記載があります。
運用資産額に対する管理運用委託手数料率は、0.03%です。
現時点で、インデックスファンドが低コスト革命と言われていますが、それでも0.2%前後です。GPIFは超低コスト運用であることがわかります。
2015(平成 27)年度末の管理運用法人の運用資産額は巨額の134兆7,475億円です。
0.03%という超低コストでも383億円の手数料になります。運用額が大きければ大きいほど、手数料を低くすることが大事なことがよくわかります。
海外公的年金との運用コスト比較
では、海外の公的年金との運用コストの差はどうなのでしょうか。
GPIFの業務概況書にはその点も書かれています(81頁)。
GPIF(管理運用法人)は緑のグラフです。過去 10 年間を通じて平均 0.05%だそうです。
海外は黄色のグラフです。海外公的年金の運用コストと比較しても、 GPIFは超低コストであることがわかります。
この報告書を見てわかることは、運用コストが低いことは誇れることなのです。
GPIFは長期・分散・低コスト
GPIFの業務概況書をみていると、運用コストを低くすることが資産形成において重要なことがよくわかります。
リターンは不確実、コストは確実です。コストを意識することが大事ですね。
また、GPIFの報告書をみていると、年金資産はまさに「長期・分散・低コスト」の資産運用です。
GPIFの運用姿勢は、個人投資家にも共通する王道です。
「長期・分散・低コスト」で、着実に資産を形成していきたいですね。
以上、公的年金を運用するGPIFの運用コストはどれくらい?…という話題でした。
参考リンク:
公的年金の中心はインデックスファンドでの運用です。国民全体でインデックス投資をしていることになります。
資産配分に迷うならGPIFをやり方も参考になります。プロが何万回も試算した結果だそうです。インデックスファンドを利用すれば、GPIFと近いポジションで資産形成をすることもかんたんにできます。
コメント
こんにちは、赤ちゃんのご機嫌はいかがですか?
コストの話ですが、昔、「七つの卵」という投信を持っていましたが
瞬く間にどんどん下がりましたが運用説明会ではペラペラ調子のよい
話ばかりで腹が立って「運用担当者の感覚が信用できない事がよくわかりました、
私はすぐ解約します!」と質問コーナーで真っ先に言ってさっさと出て行きました。
周りの人はびっくりしていました(笑)
思えば高い勉強料を払ったものです。
今は、vt、spy、1550、1306、1348 で長期ホールドです。
コストは0、12761でいいでしょうか?
by 投資おばさん 2017年3月5日 10:40 AM
投資おばさん
コメントありがとうございます。
赤ちゃんは1ヶ月が経ってだいぶ安定してきました。ミルクをたくさん飲むとご機嫌でかわいいです。
なんと、かなりの投資経験者なのですね。
「7つの卵」は今も運用中なのですね。信託報酬などをみて、エピソードの意味がわかりました。笑
今の運用は完璧ですね。手元に大きな金額があれば私もETFで運用したいところです。
サラリーマンにはシンプルな投資信託が低コスト化して助かっています。
その資産運用の知恵と経験、機会をみて息子さんにもお話してみてはどうですか。
ETFで運用できる母親から息子へのお金の話、すごくいいと思います。
なるたく
by loloinvestors 2017年3月5日 11:39 PM