2021/08/13
『楽天証券iDeCoを利用するなら、どの商品を選んだらいいのだろう…?』と思っている人も多いと思います。
そこで、楽天証券iDeCoのおすすめ商品と選び方を比較してまとめてみました。
楽天証券のiDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)は、商品がきちんと絞り込まれているので、選びやすいのが特徴です。
楽天証券iDeCoで商品の選び方や投資方針を考える際の参考になれば幸いです。
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楽天証券iDeCoのおすすめ商品と選び方
楽天証券のiDeCoは、金融機関の運営管理手数料が無料です。
楽天証券ならiDeCoを最低コストで運用することができますし、楽天証券ならホームページも使いやすくて便利です。
楽天証券iDeCoは、投資信託35種類、定期預金1種類の計36の取扱商品になります。
資産クラス別に信託報酬(税込)をまとめてみました。
投資信託を選ぶ際に気をつけたいポイントは、次の3点です。
信託報酬が低いか
信託報酬というのは、かんたんにいえば投資信託で毎日かかる手数料のことです。
長期の運用では信託報酬の低い商品のほうがリターンが期待できるというのが、積立投資の基本になります。
低コストの投資信託がどれなのかを見極めたいところです。
純資産があるか
また投資信託を選ぶ際に確認したいのは、純資産があるかという点です。
各ファンドの名前の部分にそれぞれの投資信託のホームページをリンクしてあります。
興味をもった商品があれば、その詳細をぜひリンク先で確認してみてください。
資産が大きければ安定的な運用が期待できます。
安定的な資産運用が期待できるか
最後は安定的な資産運用が期待できるかです。
最終的にファンドを決める段階では、実質的な信託報酬、投資の方針、純資産の推移などをファンドのホームページにある目論見書や報告書で確認するといいと思います。
それでは、各資産クラス別に楽天証券iDeCoの商品をチェックしていきたいと思います。
国内株式
商品名 | 委託会社 | 信託報酬 |
---|---|---|
三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド | 三井住友DSアセットマネジメント | 0.176% |
たわらノーロード 日経225 | アセットマネジメントOne | 0.143% |
iTrust日本株式 | ピクテ投信投資顧問 | 0.913% |
MHAM日本成長株ファンド<DC年金> | アセットマネジメントOne | 1.705% |
フィデリティ・日本成長株・ファンド | フィデリティ投信 | 1.683% |
コモンズ30ファンド | コモンズ30ファンド楽天DC | 1.078% |
TOPIXインデックスファンドが超低コスト
まず日本株式クラスです。
注目は「三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド」です。
こちらは、東証株価指数(TOPIX)に連動する日本株式クラスのインデックスファンドになります。東証に上場している日本の株式に幅広く投資することができます。
信託報酬は0.176%(税込)と最安クラスです。ですので、日本の株式クラスに投資するならこのファンドを選択するのがいいでしょう。
日経225に連動するファンドがよければ「たわらノーロード 日経225」が候補になります。こちらも低コストになっています。
それ以外のファンドは、いずれも特定の銘柄を選択して高いリターンを狙うアクティブファンドです。
投資がはじめての方は、低コストのインデックスファンドからはじめるのがわかりやすいでしょう。アクティブファンドについては、投資に慣れてその価値が見極められるようになってからでも遅くはないと思います。
国内債券
商品名 | 委託会社 | 信託報酬 |
---|---|---|
たわらノーロード 国内債券 | アセットマネジメントOne | 0.154% |
明治安田DC日本債券オープン | 明治安田アセットマネジメント | 0.66% |
国内債券クラスは「たわらノーロード国内債券」
国内債券クラスは、「たわらノーロード国内債券」です。
「明治安田DC日本債券オープン」は、ファンダメンタルズ分析を重視したアクティブファンドになります。
国内REIT
商品名 | 委託会社 | 信託報酬 |
---|---|---|
三井住友・DC日本リートインデックスファンド | 三井住友DSアセットマネジメント | 0.275% |
野村J-REITファンド(確定拠出年金向け) | 野村アセットマネジメント | 1.045% |
外国株式
商品名 | 委託会社 | 信託報酬 |
---|---|---|
たわらノーロード 先進国株式 | アセットマネジメントOne | 0.09889% |
インデックスファンド海外新興国(エマージング)株式 | 日興アセットマネジメント | 0.374% |
ラッセル・インベストメント外国株式ファンド(DC向け) | ラッセル・インベストメント | 1.463% |
iTrust世界株式 | ピクテ投信投資顧問 | 0.913% |
楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI) | 楽天投信投資顧問 | 0.162% |
農林中金<パートナーズ>長期厳選投資 おおぶね | 農林中金全共連アセットマネジメント | 0.99% |
楽天・S&P500インデックス・ファンド | 楽天投信投資顧問 | 0.077% |
先進国株式クラスは「たわらノーロード先進国株式」
先進国株式クラスは「たわらノーロード先進国株式」です。
信託報酬は、先進国株式クラスでは最安クラスの0.09889%(税込)です。
実質コストも低く、先進国株式クラスのなかでも低コストのインデックスファンドになっています。
MSCIコクサイに連動する投資信託ですので、これ1つで日本を除く先進国22カ国の株式に投資することができます。
「たわらノーロード先進国株式は、MSCI コクサイ連動のファンドの中でも信託報酬以外の実質コストが低く、中長期に渡る資産形成にも向いています。
iDeCoで資産形成をするなら、海外の株式に長期で投資したいところです。「たわらノーロード先進国株式」なら実質コストでも低コストで、資産形成の中核となるファンドのひとつです。
ちなみに、私は「たわらノーロード先進国株式」を100%でiDeCoを活用しています。
米国株式なら「楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI)」
「楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI)」もいい商品です。
かんたんにいえば、これ1本でアメリカの株式に広範に投資できるという便利なインデックスファンドです。
信託報酬は0.162%(税込)と低コストです。
米国株式市場に上場する大型、中型、小型株式の約4,000銘柄から構成される時価総額加重平均型の株価指数で、全米のほぼ100%の株式がカバーされています。
全世界ではなく、アメリカ株にだけ投資したいという方は楽天VTIです。
「楽天バンガード・ファンド」がiDeCoで選択できるのは、楽天証券のiDeCoだけです。
新興国株式クラスは他社と同水準
新興国株式クラスは各社とも同水準です。楽天証券の場合は、「インデックスファンド海外新興国(エマージング)株式」(信託報酬0.374%)が選択肢になります。
アクティブファンドの「iTrust世界株式」も、その特徴を理解してコストに見合うと判断するなら、サテライトの投資先としてはおもしろい選択になるかもしれません。
海外債券
商品名 | 委託会社 | 信託報酬 |
---|---|---|
たわらノーロード 先進国債券 | アセットマネジメントOne | 0.187% |
たわらノーロード 先進国債券(為替ヘッジあり) | アセットマネジメントOne | 0.22% |
インデックスファンド海外新興国(エマージング)債券(1年決算型) | 日興アセットマネジメント | 0.374% |
みずほUSハイイールドファンド<DC年金> | アセットマネジメントOne | 1.54% |
海外債券クラスも「たわらノーロード先進国債券」
先進国債券クラスは「たわらノーロード先進国債券」と為替ヘッジありの2種類を用意しました。
新興国債券クラスは、「インデックスファンド海外新興国(エマージング)債券(1年決算型)」(信託報酬0.374%)が低コストです。
新興国債券クラスに投資する個人投資家は多くありませんが、これくらいの低コストであれば分散投資先のひとつとしてもいいかもしれません。
海外REIT
商品名 | 委託会社 | 信託報酬 |
---|---|---|
三井住友・DC外国リートインデックスファンド | 三井住友アセットマネジメント | 0.297% |
REITは低コスト
海外REITは、「三井住友・DC外国リートインデックスファンド」です。
REITというのは不動産に投資する投資信託のことです。
国内外の不動産に興味があるという方には、分散投資としてREITを加えてもいいかもしれません。
国内外株式
商品名 | 委託会社 | 信託報酬 |
---|---|---|
セゾン資産形成の達人ファンド | セゾン投信 | 1.54% |
楽天・全世界株式インデックス・ファンド | 楽天投信投資顧問 | 0.192% |
キャピタル世界株式ファンド(DC年金つみたて専用) | キャピタル・インターナショナル | 1.085% |
楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド | 楽天投信投資顧問 | 0.0561% |
注目は「楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド」
楽天証券iDeCoで最も便利なファンドが、「楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド」です。
かんたんにいえば、日本を含めた全世界の株式に、これ一本で投資できる便利なインデックスファンドです。
信託報酬も0.0561%と超低コストです。
楽天証券はこれを軸に考えていくのがいいと思います。
「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」も選択肢
「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」も選択肢のひとつになります。
信託報酬は年0.199%(税込)です。
リバランスなどの手間がなく積立を続けていれば、世界経済の成長の果実を得ることができます。
セゾン資産形成の達人ファンド
セゾン資産形成の達人ファンドはファンズ・オブ・ファンズ方式を採用しています。国内を含む世界中の株式に分散投資をしています。
特徴は、それぞれの地域において、長期的な収益力を基準に、選別投資をおこなうファンドへ投資する「ファンドオブファンズ」であることです。
信託報酬が年1.35%±0.2%(税込)というのは、最近の低コストファンドと比較すると高いですが、これまでの運用成績は良好です。
バランス型投信に興味があるという方は、まずは信託報酬に着目するといいでしょう。
最近は信託報酬が0.5%以下のインデックスファンドもたくさんありますので、信託報酬0.5%以上のバランス型投信はやや高く映りますので、選ぶかどうかは慎重に判断しましょう。
コモディティ
商品名 | 委託会社 | 信託報酬 | 純資産 |
---|---|---|---|
ステートストリート・ゴールドファンド(為替ヘッジあり) | ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ | 0.8860% | 17.67億円 |
コモディティも低コスト
金に投資するコモディティクラスの選択肢も用意しています。従来の投資信託に比べれば、比較的低コストの選択肢になっています。
対円での為替ヘッジを行うことにより、為替リスクの低減を目指すファンドです。
バランス型
商品名 | 委託会社 | 信託報酬 |
---|---|---|
三井住友・DC世界バランスファンド(動的配分型) | 三井住友DSアセットマネジメント | 1.292% |
三菱UFJ DCバランス・イノベーション(KAKUSHIN) | 三菱UFJアセットマネジメント | 0.66% |
投資のソムリエ<DC年金> | アセットマネジメントOne | 1.21% |
セゾン・グローバルバランスファンド | セゾン投信 | 0.58% |
楽天・インデックス・バランス(DC年金) | 楽天投信投資顧問 | 0.162% |
セゾン・グローバルバランスファンド
楽天証券の特徴は、セゾン投信のバランス型投信を選択できることです。
「セゾン・グローバルバランスファンド」(信託報酬0.58%)は、1000億円を超える人気の投資信託です。
その特徴は、株式と債券の割合が1:1で設計されている点です。
時価総額比率で資産配分されていますので、資産配分をどうしたらいいかよくわからない…という人は、これ1本で全世界に分散投資ができます。
セゾン投信なら教育的なフォローが期待できますし、ホームページなどでも積極的に情報公開しています。
低コスト競争のなかで信託報酬がやや高くうつりますが、セゾン投信も信託報酬引き下げを実施しています。
顧客目線の経営を実践しているのがセゾン投信です。
ターゲットイヤー型
商品名 | 委託会社 | 信託報酬 |
---|---|---|
楽天ターゲットイヤー2030 | 楽天投信投資顧問 | 0.8575% |
楽天ターゲットイヤー2040 | 楽天投信投資顧問 | 0.8675% |
楽天ターゲットイヤー2050 | 楽天投信投資顧問 | 0.8675% |
ターゲットイヤー型はすべて新規設定のファンドになっています。
ターゲットイヤー型というのは、退職目標年に株式の組入比率を緩やかに縮小させるコンセプトのファンドです。高年齢期にリスクを低減することは悪いことではありませんが、自分自身でも貯金の割合を増やすなどして、リスクをコントロールすることもできます。
信託報酬も相対的に高く、資産も集まっていません。iDeCoでターゲットイヤーをあえて選択する必要はないと私は思います。
楽天証券iDeCoのおすすめ商品はこの3つ
楽天証券のラインアップは、内容としては必要十分のものが揃っています。
投資信託を選ぶ際に重要なことは、低コストで世界の株式を投資対象としているインデックスファンドを選ぶということです。
世界に投資しているファンドを選ぶようにしましょう。
楽天証券iDeCoのおすすめの商品は、次の3つになります。
- 楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド
- たわらノーロード先進国株式
- 楽天・S&P500インデックス・ファンド
iDeCoをはじめて考える方には、「楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド」1本で資産形成をしていくのがもっともおすすめできる方法です。
低コストでほったらかしで資産形成ができます。
先進国株式クラスに分散投資したいという方は「たわらノーロード先進国株式」がいいでしょう。超低コストで、日本以外のアメリカを含めた先進国22カ国の株式に投資できます。
私も楽天証券iDeCoで「たわらノーロード先進国株式」1本に100%投資しています。
アメリカの成長に期待したいという方は、米国株式に投資する「楽天・S&P500インデックス・ファンド」です。
いずれも低コストのインデックスファンドですので、この3つのうちのどれにするかは、どの投資対象に投資したいかで選ぶといいと思います。
どれかよくわからない…という方は、「楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド」1本で全世界に分散投資していくのがいいと思います。
まとめ:楽天証券iDeCoはおすすめ商品でスタートしよう
楽天証券のメリットは、低コストの商品をシンプルに絞りこんでいて、誰でもわかりやすい仕組みになっているところです。
楽天証券のiDeCoなら、好みのインデックスファンドを選んで、シンプルにiDeCoの非課税メリットを活用することができます。
資料請求は無料です。詳しいことは公式サイトで確認してみてください。
iDeCoの節税効果を味方につけて、効率的に資産形成をしていきたいですね。
以上、楽天証券iDeCo(イデコ)のおすすめ商品と選び方を徹底解説!…という話題でした。
参考リンク:
iDeCoの金融機関は、楽天証券とSBI証券の2社が優秀です。SBI証券の商品も比較したい方はこちらも参考にしてください。SBI証券でiDeCoなら「セレクトプラン」を選ぶといいと思います。
iDeCoでは金融機関全体のなかでの優劣の比較はこちらの記事を参考にしてください。楽天証券とSBI証券の2社の利便性が突出していると思います。
篠田尚子さんの無料セミナー「iDeCoの基礎を徹底解説」が楽天証券のサイトにアップされています。iDeCoの基本がよくわかります。