2021/08/13
新聞を読んでいたら、「つみたてNISA」の話題をいくつか目にしました。
日本証券業協会と投資信託協会で新たに就任した会長が「つみたてNISA」についてコメントしています。
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「つみたてNISA」は資産形成の「中核的な役割を果たす」
日本証券業協会は、鈴木茂晴氏が会長に就任しました。大和証券グループを会長を歴任し、現在は同社の顧問を務めている方です。
日経新聞の記事によれば、中長期での資産形成を重要施策として取り組むとし、「つみたてNISA」が資産形成の「中核的な役割を果たす」と語ったといいます。
就任初の記者会見で、中長期での資産形成の促進を重要施策として取り組む方針を表明した。積み立て型の少額投資非課税制度(つみたてNISA)について「中核的な役割を果たす」と語った。証券界の課題としては新しい投資家層の育成が重要だとし、「新しい顧客を作ることにおいては『つみたてNISA』が最も有効だ」と述べた。つみたてNISAの対象については「商品的にもう少しいろんなものがあっても良いのではないか」とも語った。
別の記事には、「商品の拡充」を求めていくことが書かれています。
2018年1月開始の積み立て型の少額投資非課税制度(つみたてNISA)について「対象商品の拡充を金融当局に求めていく」と述べた。
現状の基準では、「つみたてNISA」の対象となる投資信託は50本程度になりそうだといわれています。日本証券業協会の鈴木会長は「つみたてNISA」の対象商品の拡充を求めていく意向です。
利用者目線で使いやすい環境を整備していく
また、投資信託協会には岩崎俊博氏が会長に就任しています。野村証券副社長を務めていた方です。投資信託協会にとって約30年ぶりの専任会長だといいます。
就任会見では、「つみたてNISA」について「利用者目線で使いやすい環境を整備していく」と述べたといいます。
「超成熟社会の日本において『貯蓄から資産形成』は喫緊の課題だ」と強調。「長期・積み立て投資の普及に全力をあげる」と抱負を述べた。来年からは積み立て型の少額投資非課税制度(つみたてNISA)が始まる。「利用者目線で使いやすい環境を整備していく」と述べた。
さまざまな業界の関係者が「つみたてNISA」に関与していくことがわかります。
「つみたてNISA」は新しい顧客を作る
日本証券業協会の鈴木会長の記事では、「新しい顧客を作ることにおいては『つみたてNISA』が最も有効だ」と述べたと書かれています。
今年のiDeCoの対象拡充で新しい顧客層が増えたような印象ですが、来年はさらに「つみたてNISA」で資産形成をはじめる人がさらに増えそうですね。
積立投資の基本的な知識の普及が重要になります。
資産形成を着実に進めるには、リスクを適切にとりながら下落相場を乗り越えていく知恵を身につける必要があります。
基本的知識を身につけて資産形成ができる人が増えるといいですね。
以上、「つみたてNISA」は資産形成の「中核的な役割を果たす」…という話題でした。
参考リンク:
「つみたてNISA」の対象ファンドも金融庁から正式に発表されました。低コストの長期投資に向いた商品に絞り込まれています。
つみたてNISAがなぜこのように限定するのかは、こちらのエントリーでまとめました。投資信託の問題点を指摘しています。金融庁は積立NISAを「顧客に寄り添った商品」に限定する方針です。
つみたてNISAは、金融機関各社が「顧客本位」の経営姿勢にシフトするための政策です。金融庁森長官のメッセージで考え方がわかります。
資産クラス毎に信託報酬が最も低いインデックスファンドがどれなのかを知りたい…という方はこちらをどうぞ。今回、資産クラス毎になっていませんが、こちらで資産クラス毎にまとめています。