2021/08/13
三菱UFJ国際投信が2017年2月27日に「eMAXIS Slim(イーマクシススリム)」を発売することを明らかにしました。
三菱UFJ国際投信からプレスリリースも発表されています。
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業界最低水準を目指し続ける「eMAXIS Slim」
今回、「eMAXIS Slim」として、ベーシックな伝統的4資産が設定されました。
日本株式(TOPIX)、日本債券、先進国株式、先進国債券という4資産です。
- 『eMAXIS Slim 国内株式インデックス』(0.1944%(税抜0.18%))
- 『eMAXIS Slim 国内債券インデックス』(0.1512%(税抜0.14%))
- 『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』(0.216%(税抜0.2%))
- 『eMAXIS Slim 先進国債券インデックス』(0.1836%(税抜0.17%))
信託報酬も受益者還元型になっており、純資産総額が500億、1000億になると信託報酬をさらに下げる仕組みになっています。
この『eMAXIS Slim(イーマクシス スリム)』の特徴は、ライバル各社に連動して信託報酬を業界最低水準を目指し続ける点にあります。プレスリリースには次のように書かれています。
『eMAXIS Slim(イーマクシス スリム)』は、他社類似ファンドの運用コストに注意を払い、機動的に信託報酬を引き下げることによって、今も、そしてこれからも業界最低水準を目指し続けるインデックスファンドです。
そして、このようにも注釈があります。
他社類似ファンドが信託報酬率の引き下げを行った場合、当ファンドの信託報酬率も引き下げ、業界最低水準にすることを目指しますが、これを実現することを保証するものではありません。他社類似ファンドが信託報酬率の引き下げを行った場合、業界最低水準ではない期間が存在する旨、ご留意ください。
業界最低水準を目指し続けるファンドということになります。
この戦略は次のような意味を持ちそうです。
- このファンドを選択すれば、個人投資家は最安水準の低コストを享受できる。
- 業界としては、三菱UFJ国際投信が常に最低を打ち出したことで、手数料の引き下げ競争に一定の歯止めがかかる。
- このファンド自体は、手数料をより安く設定することは目指さない。
こんな方針のインデックスファンドもめずらしいですね。
いわば、トップ集団に「横並び」するファンドということになります。
マラソンでたとえるなら、マラソンの先頭集団にいるなかで、1位の選手の横に並んで、前にでようとせずに、ただひたすらに1位の選手の横に並ぶ…という感じでしょうか。ライバルが前にでれば前にでて、ペースを落とせばペースを落とすという。
よくいえば巧みですが、悪くいえばいやらしい(笑)ファンドです。
これからインデックスファンドのランキングには必ず顔をだすファンドになります。
「eMAXIS Slim」はネット証券で買える
「eMAXIS Slim(イーマクシススリム)」が購入できるのはネット証券です。
従来の「eMAXIS」シリーズは店舗型の金融機関でも購入できますが、この新シリーズについてはネット証券のみの販売です。
今や資産形成をするならネット証券の活用が必須ともいえるでしょう。
下記の4社なら安心して購入できると思います。
長期投資ではわずかな手数料が収益に大きく影響します。積立投資をするならネット証券4社のいずれかを利用することが絶対条件といえそうです。
以上、三菱UFJ国際投信が「eMAXIS Slim(イーマクシススリム)」発表。業界最低水準を目指す新ファンド…という話題でした。
参考リンク:
2日前の日経新聞のリーク記事は既存の投資信託について信託報酬を引き下げるようにも読める内容でしたが、正式発表はだいぶ印象の違うものでした。過去記事についても追記しました。