2021/08/13
積立投資をはじめるときには、低コストの投資信託を選ぶことが重要です。
投資信託には次の3つのコストがかかります。
投資信託のコストについてまとめてみたいと思います。
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投資信託にかかる3つの手数料
投資信託には、次のような3つの手数料がかかります。販売時手数料、信託報酬、信託財産留保額の3つです。
あまり日常用語でも使いませんので、どのような意味なのか理解しておきたいところですね。
販売時手数料
まず販売時手数料です。
販売時手数料とは、投資信託を買うときに販売会社に支払うお金です。
ネット証券なら販売時手数料が無料(ノーロード)になっています。
ネット証券を利用することで、販売手数料がかからないノーロード投資信託を選びましょう。
信託報酬
信託報酬とは、投資信託を保有している間に支払うお金です。
毎日かかる運用手数料と理解すればわかりやすいでしょう。
インデックス投信なら、信託報酬が安く設定されています。
信託報酬は低いものを選びましょう。
信託財産留保額
信託財産留保額とは、投資信託を売却するときにかかる費用です。
最近は信託財産留保額を設定しない投資信託も増えていますが、信託財産留保額については、長期に投資をするなら、必ずしも悪いものではありません。
支払った分は投信の資産に戻されるので、短期に離脱する人にコストを支払ってもらって、長期に保有する人に還元されるという側面があるからです。
とくに重要なのは信託報酬
35年で成績差はどれくらいか
3つのコストのなかでとくに重要なのは信託報酬です。
2015年8月29日の日本経済新聞の記事は、長期の投資で信託報酬がどれくらい運用成績に影響するかをまとめています。
この図は、4資産分散で毎月3万円投資した場合、信託報酬の差で運用成績にどのような違いになるかを示したものです。
信託報酬が年0.5%と年2%の違いで、35年間で約1000万円もの成績の差になるとしています。
信託報酬が年0.5%と年2%ではわずかな差なような気がしますが、この信託報酬のわずかな違いが長期投資では大きな運用成績の差になります。
信託報酬を確認しよう
最近、金融機関に運用を任せるラップ口座のCMをよくみますが、年間総コストが2%を超えるものが多く、要注意です。
長期の投資で影響するのは、信託報酬です。
投資信託を選ぶ際には、信託報酬が低いものを選ぶことが重要です。
まとめ
リターンは不確実、コストは確実です。まずはコストをコントロールしましょう。
ノーロードの投資信託を選ぶのは基本中の基本です。購入するときには必ず信託報酬を確認しましょう。
積立投資をこれからはじめたい方には、ネット証券を利用して、ノーロードで低い信託報酬のインデックス投信を選ぶことをおすすめします。
以上、低コストの投資信託を選ぶ、コストは長期投資に大きく影響する…という話題でした。