2021/08/13
積立投資をはじめようとするとき、「リスク許容度」の範囲でアセットアロケーションを決めようという話があります。
アセットアロケーションを決めて、積立投資をスタートする瞬間は、ワクワクしますね。これでいいのかな?と思う人も多いでしょう。
そのアセットアロケーションが自分に合っているかどうかは、じつは経験してみてわかります。
リスク許容度をどう考えるべきなのでしょうか。リスク許容度について考えてみたいと思います。
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「リスク許容度」とは
「リスク許容度」というのは、収益(リターン)がマイナスに振れてしまった場合、どれくらいまでならマイナスになっても受け入れることができるか、という度合いの指標です。
大きなリスクをとれば期待収益は高まりますが、その一方で損をする可能性もあります。
積立投資をする際にも、どれくらい投資元本がマイナス評価となっても生活に影響がないか、どれくらいまでなら投資元本がマイナスとなっても耐えられるか、事前に把握することが大事です。
自分のリスク許容度の範囲内で投資をしておけば、マイナス評価になっても投資を続けることができます。
「リスク許容度」は経験してはじめてわかる
リスク許容度は、年齢や家族構成、貯金、その人の性格や環境などの要因で、本当に人それぞれです。
「習うより慣れろ」ということわざがありますが、リスク許容度についても「習うより慣れろ」です。
「習うより慣れろ」というのは、人や本から教わるよりも、自分が練習や経験を重ねたほうが、よく覚えられる、ということですね。
経験するといろいろみえてくると思います。
リスク許容度は人によって違うので、リスク許容度について一概には説明できないところがこの問題の難しいところです。
例えるなら、はじめての遊園地でどんなアトラクションに乗るのか、というお題に似ています。
はじめての遊園地で、どんなアトラクションを最初に選びますか?
人生ではじめて乗るアトラクションが富士急ハイランドの「FUJIYAMA」なら、どうでしょうか。
…普通の人はおそらく厳しいと思います。(苦笑)
「FUJIYAMA」のような調子で、自分のお金が減っていくことを考えたら、多くの人は投資をスタートさせることは難しいはずです。
では、遊園地ならみなさんはどうするでしょうか。
そうですね。最初はやさしいアトラクションから挑戦すると思います。
積立投資も同じです。最初からスリル満点のアセットアロケーションにしなければいいのです。
少額で投資に慣れていく
積立投資をスタートするときにも、投資の金額は少額にして、安全資産も確保しつつ、様子を見ながらスタートするといいでしょう。
投資に慣れたと思った段階で、後から、いくらでも金額は大きくできます。
とりあえず自分が考えたアセットアロケーションで、スタートしてみることが重要になってきます。
そして、プラスになったりマイナスになったりすると思いますが、一喜一憂せずにとりあえず少額で慣れていくことです。
自分の場合、少額でトライアル投資をして、半年後に攻め気味だったアセットアロケーションを、少し保守的に変更しました。
1年くらい積立投資を経験すると、落ち着きのいいポジションがみえてくると思います。
自分のリスク許容度がわかったら、投資額を増額して、本当の「ほったらかし」の積立投資がスタートです。
「リスク許容度」は投資経験で変わっていく
そして、リスク許容度というのものは投資の経験年数で変わってきます。
本当の自分のリスク許容度がわかるのが下落相場です。落ち着きのいいポジションは何年か経験するとわかってくるということを知っておくといいと思います。
私自身も、投資を続けて年数が経ち、当初よりずっとリスク許容度は高まったという実感はあります。
それでも、初心を忘れず、無リスク資産を保持するアセットアロケーションを維持したままにしています。
投資を長く続けられるポジションを見つけられるといいですね。
以上、「リスク許容度」は高い?低い?経験してわかる自分の「リスク許容度」…という話題でした。
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バートン・マルキール教授は、広範に世界に向けて分散投資をすることを推奨しています。投資の基本は分散投資です。