2021/08/13
昨日の日経新聞夕刊に「高齢化時代の資産運用(4) 定額・定期で積み立て」という記事がありました。
HSBC投信社長のパトリス・コンシコールさんによるシリーズ記事です。
シニア世代にとっても投資をするなら積立投資が取り組みやすいという内容になっています。
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5年以上の期間があれば長期投資と同じ
記事は、シニア世代の運用でも5年以上にわたって投資をするのであれば、現役世代と同じように長期投資の観点が重要になると指摘しています。
今の時代、50歳や60歳はまだまだ若手です。70歳でも当たり前のように元気な方が多い世の中です。
投資の経験がなくて不安があるけれど、資産を少しでも増やしたいと思っているのであれば、この記事が指摘するように積立投資は選択肢のひとつだと思います。
ある程度の長期的な投資期間が見込めるのであれば、時間を味方につけた資産形成が可能です。
積立投資のメリット
この記事では積立投資のメリットを次のように指摘します。
少額で投資に慣れることができる
投資の経験がなくて苦手意識がある方も多いと思います。
記事の提案は、投資信託に少額で積み立てをすることから始めて、苦手意識を和らげてみるということです。時間を味方につけることで資産を増やせるということが経験で理解することができます。
複利効果がある
少額でも長期にわたり積み立てを継続すれば複利効果を享受できます。月々の積み立てにより、投資の時期を分散できる「時間分散」の効果もあります。
低コストで資産運用ができる
ノーロードのインデックスファンドを選択すれば、低コストで資産形成ができます。投資信託にはたくさんの商品があり、購入時の手数料がかかるものや、信託報酬が高いものもあります。
シニア世代で大事なこと
この記事で指摘していない点ですが、シニア世代での投資で大事だと思うことを補足してみたいと思います。
分散投資をする
広範に世界分散投資をすることでリスクを下げることができます。インデックスファンドを選択すれば、低コストでかんたんに世界分散投資が可能です。
NISAを活用する
この記事では指摘されていませんが、NISAを活用するのがいいでしょう。
NISA口座であれば運用益に対して非課税になるので、利益がでれば運用益をそのまま受け取ることができます。
ネット証券を利用する
低コストで運用するのであればネット証券です。
少し調べてみればわかりますが、ネット証券は相対的に有利です。コストをおさえることがリターンにつながります。
金額は控えめにする
シニア世代でも長期投資は十分に可能ですが、そうはいっても20歳の若い人と比べると、投資できる期間は限られています。
気長に投資をするためにも、金額は控えめにしておくことです。金額を控えめにすることで、資産全体で考えればリスクを抑えることができます。投資額は資産全体で考えるのがポイントです。
大事なのは気長に投資すること
大事なのは気長に投資をすることです。
評価額がマイナスのときは、積立投資をする大きなチャンスです。そのうち、必ず評価額がプラスになるタイミングがでてきます。そのときに少しずつ売却していけばいいと思います。
かつて起こったリーマンショックの金融危機もその水準は数年で回復しました。気長に待てれば必ず資産は回復します。正しい方法で積立投資をすれば、時間を味方につけることで資産を増やすことができます。
どの世代でも積立投資で資産形成ができる
今回の記事は、シニア世代でも十分な投資期間があることを教えてくれます。
シニア世代を含めて、どの世代でも積立投資が有効な投資手段になりうるのではないかというのが、記事を読んだ今日の感想でした。