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ボーグルヘッドの10の投資哲学を学ぶ。

time 更新日:  time 公開日:2016/10/23
ボーグルヘッドの10の投資哲学を学ぶ。

梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー」の水瀬ケンイチさんが米国バンガード訪問のレポートを書かれています。

4回に渡って紹介されていますが、第4回で紹介された「ボーグルヘッド」のカンファレンスの様子が大変興味深くおもしろいレポートでした。

「ボーグルヘッド」のサイトも紹介されていて、そういうものがあることを今回初めて知りました。

 

 

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ボーグルヘッドとは

「ボーグルヘッド」は、水瀬さんによれば「バンガード創設者のジョン・ボーグル氏の教えに賛同し、ボーグルヘッド・フォーラムというコミュニティに情熱的に参加している人」だそうです。

アメリカはすごいですね。日本にもあればいいのにと思います。

そのリンク先を見ていたら「ボーグルヘッドの投資哲学(Bogleheads investment philosophy)」というコンテンツを見つけました。それが大変おもしろかったです。

 

ビデオで10の投資哲学が紹介されています。ぜひリンク先のビデオをご覧ください。英語ですが、なんとなくわかります。

今回は、自分なりに理解したポイントを紹介したいと思います。

ボーグルヘッドの10の投資哲学

実現可能な計画を作る

第1の哲学は「実現可能な計画を作る」(Develop a workable Plan)ことです。

未来は誰にもわかりません。ですが、将来いくら必要なのか、実現可能な計画を立てることが大事だといいます。

将来用意しなければならないお金は、定年後に必要な生活費から年金支給額を引いた額です。それを何年で用意するのかを具体的に計画するといいといいます。

インフレのリスクを考えるなら、貯金をするだけでは不十分で投資が必要だといいます。

投資は若いうちにはじめる

第2の哲学は「投資は若いうちにはじめる」(Invest early and often)です。

おもしろかったのがこのパートです。20代で投資をはじめた人と40代で投資をはじめた人で、リタイア後の金額の違いを説明しています。

結果は20代で投資をはじめた人の圧勝です。とにかく、投資を早く始めて時間を味方につけることが大事だということです。同時にあせって売らないことも大事だということを伝えている気がしました。

リスクは大きすぎず少なすぎず

第3の哲学は「リスクは大きすぎず少なすぎず」(Never bear too much or too little risk)です。

リスクは大きすぎず少なすぎず、年齢に合わせたリスクの取り方が大切だといいます。「卵をひとつの籠に盛るな」というのは重要な格言だといいます。

重要なのは、貯金と投資の割合をコントロールすることだといいます。

分散投資!

第4の哲学は「分散投資!」(Diversify!)です。

分散投資は、リスクを下げてリターンを上げる「マジック」もしくは「フリーランチ」だといいます。

アメリカ株式にだけ分散するだけでは十分ではなく、世界の株式と債券に分散することを推奨しています。

タイミングを図ろうとしない

第5の哲学は「タイミングを図ろうとしない」(Never try to time the market)です。

タイミングを図ろうとすると「敗者のゲーム」になるといいます。感情にまかせた投資はリターンを上げることができないのです。

「未来を当てようとすることはできない」というのが大きなメッセージです。「投資はシンプル。しかし簡単ではない。」というメッセージもでてきますが、やってみるとまさにその通りだと思います。

インデックスファンドを使う

第6の哲学は「できるだけインデックスファンドを使う」(Use index funds when possible)です。

アクティブファンドはコストがかかり、市場平均に打ち勝つことは困難です。アクティブファンドが10年で市場に打ち勝つのは15%程度だといいます。

やはり低コストのインデックスファンドが有利になるといいます。

手数料を低くおさえる

第7の哲学は「手数料を低くおさえる」(Keep Costs Low)です。

低コストであることがリターンを高める大きなポイントです。

購入手数料、信託報酬、税金に気をつけることが大切だといいます。ノーロードで信託報酬が低いインデックスファンドを購入することです。

税金を最小化する

第8の哲学は「税金を最小化する」(Minimize taxes)です。

税金がかかるかどうかは一律ではありません。非課税口座をうまく使うことが重要だといいます。

日本でいえば、NISAや確定拠出年金ですね。とても重要な点です。

シンプルであれ

第9の哲学は「シンプルであれ」(Keep it simple)です。

シンプルな投資を続けることです。年齢に応じたアセットアロケーションを決める、決まったタイミングでリバランスを実行する、そういったシンプルな投資が成功につながり、人生を豊かにするといいます。

大事な点だと思いました。

航路を進む

最後の哲学は、「航路を進む」(Stay the course)です。

人間ですので、下落相場にでも遭遇すれば、誰でもプランを変更したくなる衝動にかられます。

しかし重要なのは、どんな相場に遭遇したとしても計画通りにリバランスを実行して、最後まで計画通りに続けることだといいます。

個人的にはこれが最も重要な点だと思いました。

日本にも日本版ボーグルヘッド・フォーラムを

ビデオもわかりやすく素晴らしいサイトでした。そして、アメリカのこうした個人投資家の様子を今回初めて知りました。紹介してくれた水瀬ケンイチさんに感謝したいと思います。

そして、「ボーグルヘッド・フォーラムのような投資家同士の良質な意見交換の場を、日本でもなんとか作れないものか」という水瀬さんのお話、とても大事だと思います。

日本版「ボーグルヘッド・フォーラム」、私もあるといいと思います。将来的に実現できるといいですね。

ボーグル氏の本からも学ぶことが多いので、未読の方はぜひ一読を。

 

以上、ボーグルヘッドの10の投資哲学を学ぶ…という話題でした。

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なるたく

なるたく

40代会社員です。2012年からインデックスファンドで積立投資を続けています。「はじめての人にもわかりやすく」をモットーに、シンプルな積立投資の方法と経験を書くことで誰かのお役に立てないかと思い、ブログをはじめました。札幌市在住。



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