2021/08/13

—幸せになるにはどうしたらいいのか—
誰もが知りたい命題がこれです。
橘玲さんがシンプルに「幸せになるための人生の攻略法」を教えてくれるのが本書です。
若者に向けた一冊ですが、橘玲さんのこれまでの著作のエッセンスが入っています。これを読めば、シンプルに人生の攻略法を知ることができます。
sponsored link
目次をタップすると見出しにとびます
著者の橘玲さんとは
著者の橘玲(たちばなあきら)さんは、いくつも話題作を書かれている作家です。
私は橘玲さんの著作をほとんど読んでいて、かなりの橘玲フリークになっています。
今、どこの書店でも目に入る話題作は『もっと言ってはいけない』でしょう。前作の『言ってはいけない―残酷すぎる真実―』もおもしろかったですが、こちらも「不都合な真実」が書かれていて、おもしろかったです。
夫婦のあり方を題材にした『専業主婦は2億円損をする』も良書でした。
最近は日本人のライフスタイルを問うものが多く、核心をつきながらも読後感が爽快なのが橘玲さんの本の特徴だと思います。
本書の構成
本書もライフスタイルを「人生の攻略法」という切り口でまとめたものです。
本書はライターの大隅光彦さんによるインタビューに基づくもので、橘玲さんのこれまでの著作のエッセンスがコンパクトにまとまっています。
本書の構成は、前半の「世界編」と後半の「攻略編」に分かれています。
前半の「世界編」では、総論の部分として「自分が幸せだと思える」ためのノウハウを教えてくれます。
特に印象に残ったのは、「『好きを仕事に』の法則」で書かれている「『圧倒的な努力』ができるのは好きなことだけ」というフレーズです。
私も実感するのは「『圧倒的な努力』ができるのは好きなことだけ」だということです。トライ&エラーと、会社ではなく仕事を選ぶことの重要性を端的に指摘してくれています。
人生の大事な法則だと思います。若い方に特に読んでほしいところです。
後半の『攻略編』では、幸福な人生の土台となる3つの要素について、その攻略法を教えてくれます。
幸福な人生の土台となるのは、次の3つです。
- お金(金融資本)
- 仕事(人的資本)
- 愛情・友情(社会資本)
この3つの「資本」のうえに、幸福が作られるというのが、この本の1番のエッセンスです。
どれかが欠けても「幸福」を感じられないのです。お金だけでは「幸福」を感じられないのです。
お金の話は、基本的な部分だけが書いてあります。お金のノウハウについてもっと知りたい方は、橘玲さんの『臆病者のための億万長者入門』を読み進めるといいでしょう。
若者の市場価値は高くなっていく
はしがきの部分が、若者に対する応援になっています。
好きなフレーズでしたので、引用してご紹介したいと思います。
少子高齢化によって、これからの日本は高齢者がものすごく増えて、若者がどんどん少なくなっていく。これはふつう、「高齢者の年金や医療費で国の財政が破は綻たんしそうになって、そのしわ寄せで若者が割を食う」と説明される。たしかにそういうことはあるだろうが、もうひとつ大事なのは、「たくさんあるものは価値が低く、すこししかないものは価値が高い」という市場原理だ。
この「需要と供給の法則」によって、若い君たちの「市場価値」はこれからどんどん高くなっていく。人手不足が深刻化する日本では、大学を卒業すればほぼ全員が就職できるし、優秀な若者を大企業が奪い合うようになった。いまですらそうなのだから、君が社会に出る頃にはさらに価値が上がって、なんでも好きな仕事を選べるようになるだろう。
だとしたら、このチャンスを活かさない手はない。
「幸福の土台」を手に入れるために必要なのは、新しい時代のルールを理解して、大事なところで正しい選択をすることだけだ。これで人生は「攻略」できる。
誰もが「幸福」になりたいと思うところです。
終身雇用の時代は終わりつつあります。新しい時代のルールを理解して、大事なところで正しい選択をすることが大切です。
私も改めて「幸福」とは何かを考えるいいきっかけになりました。
幸せになりたいけどどうしたらいいかわからない…と思う人に、おすすめできる一冊になっています。