2021/08/13
先進国株式のインデックスファンドを選ぶ人もいれば、アメリカのインデックスファンドに投資したい人もいます。
ところで、MSCIコクサイ・インデックスとS&P500はどのように違うのでしょうか。
それぞれの指数の基本的な特徴を確認してみたいと思います。
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MSCIコクサイ・インデックスとは
MSCIコクサイ・インデックスの特徴
先進国株式のインデックスファンドの指数は、MSCIコクサイ・インデックスです。
MSCIコクサイ・インデックスは、米MSCI社が提供する外国株式インデックスです。日本を除く先進国22カ国が組み込まれている指数になります。
詳細は次のとおりです。
MSCIコクサイ・インデックス
MSCIコクサイ(MSCI KOKUSAI)は、MSCI指数の一つで、米国のMSCI Inc.が算出・公表している、日本を除く世界の主要国(先進国)の株式を対象とした株価指数をいいます。これは、グローバルな株価指数で、日本を除く22の先進国の上場企業で構成され、また浮動株ベースの時価総額加重平均方式で算出されており、組入銘柄の見直しは四半期に一度実施されます。
一般に本指数は、日本を除く世界の先進国の株式市場のパフォーマンスを計るもので、外国株で運用を行なう日本の機関投資家や運用会社などでベンチマークとして広く利用されています。なお、日本を含む世界の先進国(23カ国)の株価指数には、「MSCIワールド・インデックス(MSCI World Index)」があり、また日本を除く世界の先進国(23国)と新興国(23国)の株価指数には「MSCI ACWI ex Japanインデックス」があります。
MSCIコクサイの構成国・地域
米国、カナダ、英国、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、アイルランド、オーストリア、オランダ、スイス、スウェーデン、デンマーク、ノルウェー、フィンランド、ベルギー、ポルトガル、香港、シンガポール、オーストラリア、ニュージーランド、イスラエル
日本を除く先進国に広範に分散される指数がMSCIコクサイ・インデックスです。
代表的なインデックスファンド
MSCIコクサイ・インデックスに連動する低コストインデックスファンドとして、
実質コストの低い「たわらノーロード先進国株式」で詳細を確認してみましょう。
国別では61.4%がアメリカです。「たわらノーロード先進国株式」の組入銘柄数は1315となっています。
組入上位銘柄もアメリカが中心です。
AppleやMicrosoft、Amazonなどに分散投資されていることがわかります。10位に唯一、スイスのNESTLEが入っています。
S&P500とは
S&P500の特徴
では次にS&P500についてもみてみましょう。
S&P500とは、米S&P社が提供する外国株式インデックス(米国株価指数)です。米国市場の全銘柄で、米国株式市場全体の時価総額の約80%をカバーする広範なインデックスになります。
詳細は次のとおりです。
S&P 500® は、米国株式市場のパフォーマンスを表す主要ベンチマークの1 つとして、世界的に広く認識されています。S&P 500 は単純に大型株500 銘柄から構成されているのではなく、主要産業の主要企業をカバーしています。S&P 500 は米国株式市場全体を幅広く表す指数であり、ニューヨーク証券取引所やNASDAQ に上場している普通株式などで構成されています。
S&P ダウ・ジョーンズ・インデックスは、米国株式市場内の主要産業を特定し、時価総額の観点から各産業の相対ウェイトを概算した上で、各産業内の代表的な銘柄サンプルをS&P 500 に配分します。世界産業分類基準(GICS®)* によると、エネルギー、素材、資本財・サービス、一般消費財・サービス、生活必需品、ヘルスケア、金融、情報技術、電気通信サービス、公益事業の10 のセクターが存在しています。各セクターは、24 の産業グループ、67 の産業、156 の産業サブ・グループに細分されています。S&P 500 は、米国株式市場全体の時価総額の78% 近くを占めています。
S&P500に投資すればアメリカの主要株にまんべんなく投資できることになります。
代表的なインデックスファンド
代表的なインデックスファンドは次の2つです。
「I-mizuho米国株式インデックス」の組入銘柄をみてみましょう。このファンドはETFを買い付けるインデックスファンドです。組入銘柄数は506となっています。
こちらも、AppleやMicrosoft、Amazonなどに分散投資されていることがわかります。MSCIコクサイ・インデックスと比較すると、やはり分散の度合いが低いので個別の組入比率が相対的に高くなっています。
過去のパフォーマンス比較
参考までに両者の過去のパフォーマンスを比較してみたいと思います。
MSCI コクサイ・インデックス (KOKUSAI) (円)
(参考)MSCI コクサイ・インデックス (KOKUSAI) (円)(my Index)
S&P 500 (配当込み) (円)
(参考)S&P 500 (配当込み) (円)(my Index)
この違いをどうみるかは人それぞれかもしれませんね。
過去のパフォーマンスは未来を保証しませんが、両者ともこれまでのパフォーマンスは良好といえそうです。これまでの30年はアメリカが世界経済を牽引してきた歴史ということになります。
低コストのインデックスファンドに投資する
投資信託といえば、従来は先進国株式のインデックスファンドが中心でしたが、S&P500に連動する投資信託も発売されるようになりました。
十分低コストでS&P500に連動するインデックスファンドを購入できる環境が整いつつあります。
インデックスファンドで積立投資をするなら、ネット証券を利用するのがいいと思います。
主要ネット証券であれば、継続的に投資を続けることができます。
私はアメリカ以外にも広範に分散投資できて、資産も十分に集まっていて、実質コストも低いMSCI コクサイ・インデックスに連動するインデックスファンドに継続して投資していこうかと思っています。
実質コストが判明して、十分に低コストだということであれば、S&P500に連動するインデックスファンドもおもしろい投資先かもしれませんね。
以上、MSCIコクサイ・インデックスとS&P500の違いを比較…という話題でした。
参考リンク:
アメリカだけに投資をするか、国際分散投資をするかは今年大きく話題になっている点です。私は国際分散投資でリターンを求めたいと考えています。
2050年の世界予想です。30年以上先の未来予想で当たるかどうかわかりませんが、参考にはなります。