2021/08/13

世界市場は、いつでも不透明要因が目白押しです。
新聞などでよく「不透明感が増す」といった表現が使われますが、不透明感がないときなんてあるのかな、なんて思ってしまいます。
株式市場がどうなるかを予測することは困難です。そんなとき、個人投資家はどんな戦略をとればいいのでしょうか。
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ドルコスト平均法という対応策
アメリカの代表的なロボアドバイザーの企業”wealthfront”のブログに、バートン・マルキール教授のコラムが掲載されています。
「気まぐれで不透明な市場であなたは何をすべきか(What you should do in volatile and uncertain markets)」というタイトルのコラムです。
バートン・マルキール教授は、不透明な市場に対応するうえでドルコスト平均法が有効だといいます。
このグラフは、アメリカの株式指数であるS&P500を2000年に一括投資した場合と、定期的に積立投資をした場合の違いを検証したものです。
2000年代の10年間はリーマンショックもあり、”Lost Decde(失われた10年)”と呼ばれる厳しい時代でした。このグラフをみればわかるとおり、ドルコスト平均法で購入していたほうが成績がよかったことがわかります。
もちろん、上昇相場では一括投資のほうが有利なわけですが、バートン・マルキール教授の見解は次のようなものです。
Of course no one can be sure what markets will do in the future. But experience does illustrate the potential gains that are possible from consistently following a dollar-cost averaging program.
誰にもマーケットがどうなるかはわからないといいます。わからないからこそ、定期的に買い続けるドルコスト平均法という戦略が有効だというのがバートン・マルキール教授が指摘するところです。
そして、バートン・マルキール教授が勧める投資法はもちろん、低コストのインデックスファンドを広範に分散投資して、定期的にリバランスするという投資戦略です。
相場がわかれば苦労はしない
私も未来の相場はわからない、というスタンスです。
相場がわかれば苦労はしません。相場がわかるのならインデックスファンドで積立投資なんてしていません。ブログも書かずに積極的に大儲けに走っています。笑
わからないからこそ、時間を味方につけながら負けにくい投資戦略をブレずに続けていきたいですね。
以上、世界市場が不透明な時代にどんな投資戦略をとるべきか…という話題でした。
参考リンク:
ドルコスト平均法は気休めなどと呼ばれることがありますが、私は気休め以上の効果があると思います。
バートン・マルキール教授の「ウォール街のランダム・ウォーカー」はインデックス投資をするなら必読です。分厚く読みにくく感じるかもしれませんが、これほど勉強になる本も少ないと思います。