2021/08/13
日経新聞に、保険契約をめぐる手数料やコストについての記事が掲載されました。
保険業界の状況がよくわかるいい記事です。
全文を閲覧できる「NIKKEI STYLE」にも掲載されたので、紹介したいと思います。
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外貨建て保険の手数料は9%超
この記事が掲載されたときに、ツイートで紹介しました。リツイートがあり反響があった記事です。
銀行の外貨建て保険の手数料、試算で保険料の9・25%。生命保険手数料は開示義務なく、ライフネット生命のみ自主開示。/激変 生保業界(3)銀行の手数料開示ジワリ:日本経済新聞 https://t.co/V9UJFifSdq
— なるたく(loloinvestors) (@loloinvestors) 2016年10月28日
金融庁の勧告を受けて、大手銀行や多くの地方銀行は10月から手数料を自主的に開示しています。
対象となるのは、変額保険や、外貨建て保険といった商品です。この記事の試算によれば、外貨建て保険の手数料が9%を超えているといいます。
投資信託とは対照的な水準です。最近の低コスト投信の信託報酬は0.2%ですので、その違いは明らかです。
保険会社ではライフネット生命保険のみ自主開示
そして保険会社には手数料の開示義務がないといいます。
この記事で初めて知ったのですが、保険業界で唯一、ライフネット生命保険が純保険料と付加保険料の割合を自主的に開示しているといいます。
ライフネット生命保険は素晴らしいですね。
ちなみに、この記事で紹介されている保険料の内訳は次のようなものです。
30歳男性が保険金3000万円、期間10年の定期死亡保険に入ると、保険料が月3190円で、このうち2435円が純保険料、残りの755円が付加保険料なのですね。
自主開示しているライフネット生命保険でこの水準ですので、開示していない他社の水準はどのようなものか、ある程度想像がつくところです。
保険選びに手数料を考慮できる会社を応援したい
多くの保険の手数料は保険料に含まれており、手数料は開示されていません。手数料を開示している会社は現時点ではごく一部です。
保険の中には銀行などに高額な手数料を支払っているものも少なくありません。
保険を契約する際に、適切の情報をもとに商品を選択できることは、消費者にとって重要なことです。
消費者も賢くなる必要があります。情報を開示する努力をしている銀行や保険会社を応援していきたいですね。
以上、保険手数料開示に努力する会社を応援したい…という話題でした。