2021/08/13
イギリスでは2017年からLISA(Lifetime ISA)がはじまっています。
LISAを一言でいえば、若者向けのボーナス付きの積立支援制度です。
ネットでたまたま知りましたが、なんともおもしろい制度だったので紹介したいと思います。
sponsored link
目次をタップすると見出しにとびます
イギリスのLISA(Lifetime ISA)とは
【参照】英国の職場積立ISA/ワークプレイスISA(三菱UFJ国際投信)
ボーナス付きの積立支援制度
イギリスのLISAは、18歳から40歳までの人がLISA口座を開設することで、年4000ポンド(約64万円)まで積み立てることが可能な制度です。2017年4月6日からスタートします。
おもしろいのは、積立をすると政府からボーナスがもらえるところです。なんと、各税年度末にその年に積み立てられた金額の25%までのボーナスが政府から支給されます。
限度額の4000ポンドを積み立てると年1000ポンド(約16万円)のボーナスがつくことになります。1年で計5000ポンド(約80万円)の積立ができ、50歳になるまで積立ができるそうです。
通常のISA同様に、口座内で発生する金利・配当・売却益は非課税かつ複利で運用できることになっています。
LISAを一言でいえば、若者向けのボーナス付きの積立支援制度ということです。
資金の用途に制限
ただし、LISAは、資金の引き出し用途に制限が付けられています。
最初の不動産購入のためか、60歳以降の資金としてのみ利用することができるという仕組みだそうです。
それ以外の用途で使う場合には、ボーナスなどを返還することになります。
本家イギリスは先を進んでいる
このように、2017年からはじまるイギリスのLISAは、毎年 4000ポンド(約 64 万円)を拠出すると、ボーナスが1000ポンド(約 16 万円)がついて、最大 32 年間(18 歳~50 歳)という長期で利用できるというものです。
政府からボーナスのインセンティブをあたえられることで、18歳から40歳を対象に積立を促す仕組みということができます。
こんな有利な仕組みなら、イギリスの若者もさすがに制度の利用を考えるでしょう。
ボーナスをあたえることで若者にお金のことを考えさせる、これも投資教育のやり方のひとつなのかもしれません。
NISAの本家であるイギリスは、だいぶ先を進んでいるようです。
しかも、今回初めて知りましたが、イギリスのISA 全体の年間拠出限度額は 2017年4月6 日から2万ポンド(約320 万円)に引上げられるということです。
これも、日本のNISAとはずいぶん金額が違います。
先行しているイギリスの考え方を、日本はもう少し学んだほうがいいのかもしれませんね。