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個人型確定拠出年金(iDeCo)3社の手数料を徹底比較!

time 2017/04/19

個人型確定拠出年金(iDeCo)3社の手数料を徹底比較!

個人型確定拠出年金(iDeCo:イデコ、個人型DC)をはじめるなら、手数料の低い金融機関を選びたいところです。

実際にかかる手数料を金額ベースで比較したいところですが、料金体系が複雑なので、金額ベースで比較したものはほとんどみたことがありません。

手数料最安はどこなのでしょうか。シミュレーションして比較してみました。

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楽天証券×SBI証券×スルガ銀行で比較

比較するのはこの3社

比較するのはこの3社です。

一定の残高以上で口座管理手数料を無料とするこの3社で比較です。いわばiDeCoの頂上決戦になります。

信託報酬の比較はさまざまなところでされていますが、金額ベースでのシミュレーションはほとんどありません。なんといっても計算がものすごく面倒です。

実際の手数料はどれくらいかかるのかな?という日頃の素朴な疑問をここで解消したいと思います。

シミュレーションの方法

シミュレーションの方法は次のようにしました。

国内および先進国の「株式」「債券」「リート」の6資産に均等に分散投資して、10年間にわたり月1万円を積み立てた場合の手数料をシミュレーションする

国内および先進国の「株式」「債券」「リート」の6資産に均等に分散投資をして、10年間にわたり月1万円積み立てた場合の手数料を算出します。

信託報酬に関する手数料の算出方法は、以下のとおりです。

下記の算出方法については、面倒だと思う人は読み飛ばしてもらっても結構です。こういう計算や検証が好きな人だけ、おつきあいください。

信託報酬の算出方法

毎月積立での信託報酬額の厳密な算出は非常に難しいので、今回のシミュレーションにおける信託報酬の算出方法は次のようにしています。

  • 国内および先進国の株式、債券、リートの6資産の信託報酬(税込)の平均を割り出す
  • 1年間の積立金額12万円に対してかかる信託報酬を、1ロットとして概算を算出する(【計算例】6資産の信託報酬平均が1%だった場合、1年間の信託報酬額は120,000×0.01=1200円として計算。小数点以下は四捨五入)
  • 10年間(1年目1ロット+2年目2ロット・・・10年目10ロットの合計)を55ロットとして仮定し、10年間の信託報酬額を算出する
  • 今回のシミュレーションにおいて、加入時2,777円、掛金拠出時月167円(年2,004円)の金融機関共通の手数料は考慮しない

※今回のシミュレーションはあくまで概算となります。信託報酬の実質コスト、毎月積立などの諸条件により実際にかかる手数料は異なります。あらかじめご了承ください。

6資産平均の信託報酬

では、まず3社の6資産の信託報酬の平均を割り出したいと思います。

なお、各ファンドの名前にはホームページをリンクしてありますので、ファンドの詳細はリンク先を参考にしてください。

楽天証券の6資産平均

まず楽天証券です。

アセットクラス銘柄信託報酬
国内株式三井住友・DC日本株式インデックスファンドS0.2052%
先進国株式たわらノーロード先進国株式0.2430%
国内債券たわらノーロード国内債券0.1620%
先進国債券たわらノーロード先進国債券0.216%
国内REIT三井住友・DC日本リートインデックスファンド0.2808%
海外REIT三井住友・DC外国リートインデックスファンド0.3024%
6資産均等平均0.2349%

楽天証券の6資産の信託報酬の平均は、0.2349%でした。

SBI証券の6資産平均

次にSBI証券です。

アセットクラス銘柄信託報酬
国内株式三井住友・DC日本株式インデックスファンドS0.2052%
先進国株式DCニッセイ外国株式インデックス0.2268%
国内債券三菱UFJ 国内債券インデックスファンド(確定拠出年金)0.1296%
先進国債券三井住友・DC外国債券インデックスファンド0.2268%
国内REITDCニッセイJ−REITインデックスファンドA0.2700%
海外REIT三井住友・DC外国リートインデックスファンド0.3024%
6資産均等平均0.2268%

SBI証券の6資産の信託報酬の平均は、0.2268%でした。

スルガ銀行の6資産平均

最後はスルガ銀行です。

アセットクラス銘柄信託報酬
国内株式トピックス・インデックス・オープン0.6156%
先進国株式インベスコ MSCIコクサイ・インデックス・ファンド0.756%
国内債券インデックスファンド日本債券(1年決算型)0.486%
先進国債券ダイワ投信倶楽部外国債券インデックス0.702%
国内REIT野村J-REITファンド1.026%
海外REITDCダイワ・グローバルREITインデックスファンド0.5724%
6資産均等平均0.693%

スルガ銀行の6資産の信託報酬の平均は、0.693%でした。

3社の信託報酬を比較

3社の信託報酬をまとめると、次のようになります。

 楽天証券SBI証券スルガ銀行
日本株式0.2052%0.2052%0.6156%
先進国株式0.243%0.2268%0.756%
日本債券0.162%0.1296%0.486%
先進国債券0.216%0.2268%0.702%
国内REIT0.2808%0.27%1.026%
海外REIT0.3024%0.3024%0.5724%
6資産平均0.2349%0.2268%0.693%

6資産平均の信託報酬では、SBI証券が低コストという結果になりました。

手数料シミュレーション

次に手数料シミュレーションをしたいと思います。

国内および先進国の「株式」「債券」「リート」の6資産に分散投資して、10年間にわたり月1万円を積み立てた場合の手数料を算出します。

3社の口座管理手数料無料の条件は次の通りです。

  • 楽天証券:誰でも1年間無料、その後は残高10万円以上で無料(要件を満たさない場合は月226円)
  • SBI証券:残高50万円以上で無料(要件を満たさない場合は月324円)
  • スルガ銀行:積立するか、残高50万円以上で無料(要件を満たさない場合は月270円)

では結果をみてみましょう。

10年間の3社の手数料はこうなります。

楽天証券の10年間の手数料

楽天証券の10年間の手数料は以下のとおりです。

口座管理手数料:0円

信託報酬:282×55=15,510円

合計:15,510円

楽天証券は10年で15,510円という結果でした。

SBI証券の10年間の手数料

SBI証券の10年間の手数料は以下のとおりです。

口座管理手数料:16,976円

信託報酬:272×55=14,960円

合計:31,936円

※口座管理手数料は、15,876円(324円×49回)+加入時手数料1,080円で算出。期間限定キャンペーンは考慮せず。

SBI証券は10年で31,936円という結果でした。口座管理手数料がかかるため、それなりの金額になります。

スルガ銀行の10年間の手数料

最後はスルガ銀行です。10年間の手数料は以下のとおりです。

口座管理手数料:0円

信託報酬:832×55=45,760円

合計:45,760円

スルガ銀行は10年で45,760円という結果でした。

10年間の手数料を3社で比較

比較しやすくするために、3社の10年間の手数料を並べてみたいと思います。

  • 楽天証券 15,510円
  • SBI証券 31,936円
  • スルガ銀行 45,760円

6資産に分散投資して、10年間にわたり月1万円を積み立てた場合の手数料はこのような結果になりました。

楽天証券とスルガ銀行については、口座管理手数料が無料になるのが大きいです。

SBI証券の場合、50万円に到達するまでに毎月324円の手数料がかかるため、意外と手数料がかかってしまいます。

現在、SBI証券は2017年6月まで口座管理手数料無料、加入時手数料無料のキャンペーンをしていますが、キャンペーンの割引額2,052円(324×3+1,080)を考慮したとしても、3社の順位に変動はありません。

なお、今回のシミュレーションでは複利については考慮していません。

手数料にお金をとられなければ、その分だけ投資にお金をまわせますので、手数料の違いが複利に影響して運用成績にも大きな違いが生じます。長期では、手数料の金額以上に運用益に差がでることになります。

掛金が大きくなるとどうなるか

では、掛金が大きくなるとどうなるでしょうか。同様に、6資産に均等に分散投資した場合でシミュレーションしてみます。

公務員の場合

まず公務員の場合です。公務員の掛金拠出限度額の毎月12,000円(年144,000円)で10年間積み立てをした場合を計算してみるとこうなります。

  • 楽天証券 18,590円(388×55)
  • SBI証券 32,294円(326×55+口座管理手数料)
  • スルガ銀行 54,890円(998×55)

※SBI証券の口座管理手数料は13,284円(324×41)+1,080円で算出。期間限定キャンペーンは考慮せず。

公務員の拠出限度額である12,000円を拠出した場合でも、楽天証券が優位です。

会社員の場合

企業年金のない会社員の場合も考えてみましょう。その場合、拠出限度額は月23,000円です。

毎月23,000円(年276,000円)で10年間積み立てをした場合を計算してみるとこうなります。

  • 楽天証券 35,475円(648×55)
  • SBI証券 42,314円(626×55+口座管理手数料)
  • スルガ銀行 105,215円(1913×55)

※SBI証券の口座管理手数料は6,804円(324×21)+1,080円で算出。期間限定のキャンペーンは考慮せず。

積立額が大きくなれば信託報酬の手数料の比重が大きくなります。

スルガ銀行の手数料が大きくなっていることがわかります。楽天証券とSBI証券の差は縮まりますが、それでも楽天証券がコスト面で優位です。

このシミュレーションだと積立期間が長くなるにつれて、楽天証券とSBI証券の手数料の差は、より小さくなっていきます。

iDeCoの手数料を意識することが大事

iDeCoは、掛け金の全額が所得控除になり、運用益も非課税になります。山崎元さんが「ほぼ確実に儲かる仕組み」と表現するお得な制度です。

“頂上決戦”といえるハイレベルな対決の中での差ですが、今後の動向を気にしつつも、この2社なら相対的には高評価といっていいでしょう。

iDeCoの金融機関を選ぶなら、手数料とともに、投資信託のラインアップを確認することも大事になってきます。自分に適した商品が揃っていることを確認したら、資料を取り寄せて検討するところから始めてみるのがいいと思います。

この記事を書くために、週末を使って計算にも準備にもかなり時間がかかりました。笑

iDeCoをスタートさせる際の参考になれば幸いです。

以上、個人型確定拠出年金(iDeCo)3社の手数料を徹底比較!…という話題でした。

 

参考リンク:

iDeCoを扱う金融機関は150社以上あります。全体のなかでの金融機関各社の比較はこちらを参考にしてください。

 

楽天証券の取り扱い商品は28です。低コストの投資信託が揃っています。

 

SBI証券の取り扱い商品は65です。SBI証券も充実しています。

 

iDeCoの節税効果は、収入や家族構成によって変わってきます。ろうきんの「節税シュミレーター」を利用すれば、節税効果をかんたんに計算できます。

 

iDeCoの資産配分の方法などについては、いい本がたくさんでています。自分のお金です。本で基本的知識を身につけたいですね。

 

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プロフィール

なるたく

なるたく

40代会社員です。2012年からインデックスファンドで積立投資を続けています。「はじめての人にもわかりやすく」をモットーに、シンプルな積立投資の方法と経験を書くことで誰かのお役に立てないかと思い、ブログをはじめました。札幌市在住。



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