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バートン・マルキール教授の対談動画に感動!著者本人から投資哲学を学ぶ。

time 更新日:  time 公開日:2016/03/16
バートン・マルキール教授の対談動画に感動!著者本人から投資哲学を学ぶ。

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2009年の対談動画

昨日、「ウォール街のランダム・ウォーカー〈原著第11版〉」の著者であるバートン・マルキール教授のことを検索していたら、たまたまバンガードのサイトにあった対談動画が目にとまりました。

2009年5月の来日時に収録されたもので、モーニングスターの朝倉智也氏が対談しています。すでにご存じの方も多いとは思いますが、私は今回初めて見ました。リーマンショック直後のタイミングの対談なので、投資をするうえで参考になることをたくさん聞くことができます。

下記のサイトから見ることができます。動画は6つに分かれていて、リンク先サイトのチャプターから動画を選択できます。

 

マルキール氏の誠実な姿勢に感動する

インデックスファンドや普遍的な投資哲学について語るバートン・マルキール教授の誠実な姿勢に感動しました。また、2009年の貴重な動画を現在もサイトに残しているバンガードの方針にも感銘を受けました。

マルキール教授の話を聞きながら思ったのは、今のような平穏な状況のときに、金融危機の事態を想定してリスクや対応を考えておくことが重要だということです。

たまたま見た動画でしたが、非常に勉強になりました。著者の雰囲気を知ったことで、「ウォール街のランダム・ウォーカー〈原著第11版〉」がより楽しめそうです。

対談のポイント<ネタバレあり>

「ウォール街のランダム・ウォーカー〈原著第11版〉」を読んだことがない方へのイントロダクションとして、2009年の対談のポイントをまとめておきたいと思います。

動画で著者本人から普遍的な投資哲学を学ぶことができます。

新刊の「ウォール街のランダム・ウォーカー〈原著第11版〉」では、より具体的に投資の方法について学ぶことができます。

 

以下は、対談のポイントになります。

動画を見る前にご覧になりたくない方はお気をつけください。

 

 

 

 

 

金融危機後の資産運用

  • 負債の比率を上げすぎない

負債やレバレッジの比率を高めすぎることは危険であり、投資のなかに潜むリスクについて投資家は学ぶべきである。

  • 投資のタイミングを間違わない

多くの投資家は株式投資のタイミングを誤っている。株価が上がっている楽観的なときに投資をして、株価が下がっている悲観的なときに投資をしないのは間違いである。

  •  時間分散投資が有効

市場の動向は誰にも予測できない。退職後に必要な資金を資産形成するなら、一括で投資するのではなく、時期を分散して投資したほうがよい。

 新興国への投資について

  • 新興国の可能性

新興国の天然資源や成長潜在性の高さからすれば、新興国には成長の可能性がある。新興国についてもポートフォリオに加えたほうがよい。

  •  分散投資の重要性

分散されたポートフォリオをもつことが重要であり、株や債券、先進国や新興国など国や地域に幅広く分散投資したインデックスファンドに投資することが大切である。

インデックスファンドの有用性

  • 金融危機と分散投資

金融危機においては、相関関係がうまく機能せず、分散投資の効果はたしかに限定される。しかし、通常期には分散投資が有効であることは間違いない。

  •  海外の債券投資

通貨においても分散投資をすることには意味がある。1年後にどこの通貨が強くなっているかを予測することは困難だが、長期的には新興国の通貨が上昇しているかもしれない。通貨についても分散投資をすることが重要である。

  •  インデックスファンドの有用性

インデックスファンドは、低コストで、幅広い分散投資が可能になる。投資の真理のひとつは、手数料が安ければ安いほど、投資のリターンが高くなるということである。

  • 投資のコア

投資のコアは、低コストで分散投資ができるインデックスファンドにするとよい。アクティブファンドを投資の一部に取り入れることもいいだろう。

 ETFとインデックスファンド

  • インデックスファンドの選び方

インデックス投資をする際には、ポートフォリオが広範なもので、低コストのものを選択したほうがよい。たとえば、アメリカでは、トータルストックマーケットファンドのように、優良株や中小株を含んだポートフォリオが広範なインデックスファンドを紹介している。

  • インデックスファンドとETFの選択

退職金があるなどまとまった金額がある場合には、より低コストのETFに投資するのがよい。毎月の給与から定期的に積立をしていくときには、ノーロードのインデックスファンドがいいだろう。

  •  ドルコスト平均法

個人でもプロでも投資のタイミングをはかることは絶対にできない。投資をする際にはドルコスト平均法で投資することをおすすめする。

  •  機械的なリバランス

毎年1回の機械的なリバランスは、投資にプラスの影響をあたえる。

 バンガードの投資哲学

  • バンガードの投資哲学

バンガードがユニークなのは、利益を追求していないという点にある。利益を追求せず、リターンをそのまま投資家に渡すという姿勢が、低コストの運用につながっている。

  • 運用会社の重要性

インデックスファンドは誰でも運用できるものではない。バンガードのような投資哲学や優秀な人材がいる会社のインデックスファンドを選択したほうがよい。

 投資家へのメッセージ

  • 株式投資の重要性

世界経済は必ず回復すると信じることが大事である。株式投資を見捨ててはいけない。安いときに株式投資をすれば、5年後、10年後にはリターンに恵まれることになる。

 

リーマンショックは大きな下落幅でしたが、その後の世界経済の回復はみなさん、ご存じのとおりです。

これからも参考になる知恵ですね。

以上、バートン・マルキール教授の対談動画に感動!著者本人から投資哲学を学ぶ…という話題でした。

 

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なるたく

なるたく

40代会社員です。2012年からインデックスファンドで積立投資を続けています。「はじめての人にもわかりやすく」をモットーに、シンプルな積立投資の方法と経験を書くことで誰かのお役に立てないかと思い、ブログをはじめました。札幌市在住。



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