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インデックス投資家の必須のバイブル——「ウォール街のランダム・ウォーカー〈原著第11版〉」(バートン・マルキール著)

time 2016/03/15

インデックス投資家の必須のバイブル——「ウォール街のランダム・ウォーカー〈原著第11版〉」(バートン・マルキール著)

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原著第11版が出版される

世界中で150万部を超えるベストセラーの改訂版が発売されたことを知りました。

バートン・マルキール(井手正介訳)「ウォール街のランダム・ウォーカー〈原著第11版〉 ―株式投資の不滅の真理」です。1973年に出版されたバートン・マルキール教授の代表作であり、第11版はその最新版ということになります。

私も本屋さんで早速購入しました。いつも拝見しているブロガーのみなさんもすでに記事にされています。

 

 

 

 

 

バートン・マルキール教授とは

バートン・マルキール(Burton Malkiel)教授は、アメリカのプリンストン大学を代表する経済学者です。

プリンストン大学名誉教授であり、調べてみると1932年8月28日生まれで、2017年の現在は84歳になります。

1964年にプリンストン大学経済学博士となり、フォード政権下で大統領経済諮問委員会委員なども勤めています。28年にわたり投信会社バンガード・グループの社外取締役としても活躍されています。

対談動画での誠実な人柄に、私は素直にファンになりました。

 

本書の構成

本書の構成は以下のとおりです。

  • 第1部 株式と価値

第1章 株式投資の二大流派―「ファンダメンタル価値」学派VS.「砂上の楼閣」学派

第2章 市場の狂気

第3章 株価はこうして作られる

第4章 21世紀は巨大なバブルで始まった

  • 第2部 プロの投資家の成績表

第5章 株価分析の2つの手法

第6章 テクニカル戦略は儲かるか

第7章 ファンダメンタル主義者のお手並み拝見

  • 第3部 新しい投資テクノロジー

第8章 新しいジョギング・シューズ―現代ポートフォリオ理論

第9章 リスクをとってリターンを高める

第10章 行動ファイナンス学派の新たな挑戦

第11章 「スマート・ベータ」は本当に役に立つか(新章)

  • 第4部 ウォール街の歩き方の手引

第12章 財産の健康管理のための10ヶ条(新章)

第13章 インフレと金融資産のリターン

第14章 投資家のライフサイクルと投資戦略

第15章 ウォール街に打ち勝つための3つのアプローチ

訳者あとがきに代えて

ネット上には、本書の要約も紹介されています。

1973年の初版から変わらぬメッセージ

本書は、1973年の初版から変わらないメッセージが貫かれています。

それは、本の最初の1頁にあり、帯にも引用されている一文に集約されています。

個人投資家にとっては、個々の株式を売買したり、プロのファンドマネージャーが運用する投資信託に投資するよりも、ただインデックス・ファンドを買ってじっと待っているほうが、はるかによい結果を生む(1頁)

著者は、この本に副題をつけるとすれば、「ゆっくりと、しかし確実に金持ちになる本」(22頁)と書いています。

原著第10版との違い

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新たな装丁

個人的には、新しくなった第11版の装丁のほうが好みです。

金色の帯もよく、なぜかそれだけで満足した気分になります。

新たに2つの章が追加

原書第10版との大きな違いは、第11章と第12章が新たに追加された点です。

第11版になって、データも新しくなっています。

第11版になって削除された部分もあります。第10版の第11章にあった「効率的市場理論に対する攻撃はなぜ的外れなのか」が削除され、第7章の「ファンダメンタル主義者のお手並み拝見」も一部が省略されています。

「スマート・ベータ」は本当に役にたつか

新たに追加された第11章の「『スマート・ベータ』は本当に役に立つか」は、スマート・ベータ運用について詳しく検証しています。

私はスマート・ベータをよく知りませんでしたが、新章を読んで勉強になりました。その分析を経た後の著者のアドバイスは力強いものです。

 アドバイスと言うのは、「運用の中心は低コストで税法上も有利な、幅広い銘柄に分散投資した、時価総額加重の市場インデックス・ファンドで運用すべきだ」というものだ。(356頁)

財産の健康管理のための10カ条

もうひとつ新たに追加された第12章「財産の健康管理のための10カ条」は、投資の基本原則を確認する章になっています。

ここが以前からの読者にとっての目玉の章だと思います。

お金のことについては、投資だけではなく、保険や節税対策、マイホームなどをふまえて、基本的なところについても教えてほしくなるところです。

新たに翻訳された第12章は、保険、節税対策、年金制度、マイホームに加え、債券市場、金、ダイヤ、書画骨董、コレクター・アイテムなどの投資対象にふれながら、投資の基本原則10ヵ条を確認しています。

訳者あとがきにも書かれていますが、リスク許容度を安眠できるかどうかで判断する部分の記述はとくにおもしろいです。

ぜひ手にとって読んでください。

 インデックス投資のバイブル

私は、2012年当時に第10版から読み始めた新入りですが、投資をはじめるときに何度も読みかえしました。自分の持っている第10版にはアンダーラインがたくさん入っています。

改めて読み返しましたが、何度読んでも新しい発見を見つけられる名著です。インデックス投資必須のバイブルといっていいでしょう。

511頁もある分厚い本です。この分厚さにびっくりして難しく感じる人もいるかもしれませんが、翻訳がよくできており、読みやすく配慮されています。その分厚さに抵抗がある方でも、最終章の第15章だけでも試し読みしてみることをおすすめします。

1973年の初版から40年以上に渡って読み継がれてきた本です。40年以上の年月に耐えたメッセージは、学ぶ価値があります。積立投資をはじめたいみなさんには、ぜひ一読することをおすすめしたい一冊です。

以上、インデックス投資家の必須のバイブル——「ウォール街のランダム・ウォーカー〈原著第11版〉」(バートン・マルキール著)…という話題でした。

 

 

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なるたく

なるたく

40代会社員です。2012年からインデックスファンドで積立投資を続けています。「はじめての人にもわかりやすく」をモットーに、シンプルな積立投資の方法と経験を書くことで誰かのお役に立てないかと思い、ブログをはじめました。札幌市在住。



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